産地の声


10/17のジンジ

(産地の声)vol.1669 一老農のつぶやき           2024.10.16

 10月17日はジンジと呼ぶお祭りの日。新穀で甘酒をつくり、氏神様にお供えする日で、我が家の毎年の伝統行事になっている。食と命の教室の皆さんと、今年は12日に甘酒の元である糀つくりを計画。前日にお米を水に浸し、かまどと薪を用意してセイロで蒸し上げる。かまどに薪をくべて、セイロで蒸し上げ、ムシロに広げワイワイとみんなで麹菌をまぶして伏せこんだ。

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農業問題は命の問題

(産地の声)vol.1668 一老農のつぶやき           2024.10.9

 ようやく我が家の稲刈りが終わった!

 先週に続いてお米の話で飽き飽きするかも知れないが、識者と呼ばれる人たちの言い分を聞いていると、違うよなあ!と思うことがしばしばだ。

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農業の行く末

(産地の声)vol.1667 一老農のつぶやき           2024.10.2

 令和のお米騒動は、いくらか沈静化してきたように思えるがどうだろう。

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お彼岸

(産地の声)vol.1666 一老農のつぶやき           2024.9.25

 今日25日は彼岸明けの日。

 まだ稲刈りは終わっていないが、我が家の恒例で、彼岸の中日は家族でお墓参りしお客さんを迎える。お客さんと言っても我が家から出た叔母さんやおじさんなどいわば里帰りのようなで、お線香をあげに来る日になっている。

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規格外品?

(産地の声)vol.1665 一老農のつぶやき           2024.9.18

 今日はと言うか今日も蒸し暑さがひどかった!。昼時温度計を見たら35度を超えていた。屋内の我が家の土間で。ついでに庭先の外の温度計を見たら、さらに高く38度を指していた。「この温度計狂っていないか?」と娘にいうと、「違っていたとしてもそんなに違わないじゃないの」と言われた。気温だけでなく湿気も高く蒸し暑いと言うたまらない暑さなのだ。

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稲刈りの厄介者

(産地の声)vol.1663 一老農のつぶやき       2024.9.4

 ようやく2回目の稲刈りをした。

 田んぼの草がすごい。今まで日本に無かった雑草なのだ。輸入種の雑草。

 ふと手元に最近読んだ本があった。数学者:藤原正彦さんの週刊新潮で連載された「管見妄語」の収録集だ。書かれたのは平成13年。

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雨が降らないように

(産地の声)vol.1662 一老農のつぶやき           2024.8.28

 8月もあと3日。稲刈りを始めたい。

 お客さんからは、お米ないの?とたびたび問われ、焦っているところ。

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お米が高いと言うけれど

(産地の声)vol.1661 一老農のつぶやき           2024.8.21

 お米がないという報道が続いている。スーパーにお米がなくなっているというのだが。なのにこの国の農林大臣は、お米は不足していないという。

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お盆です

(産地の声)vol.1660 一老農のつぶやき           2024.8.14

 お盆である。お盆と言えば、13日には盆棚を飾り、先祖を迎える準備をする。

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農の価値

(産地の声)vol.1659 一老農のつぶやき           2024.8.7    

 草退治仕事が続く。機械を使うと言っても、その機械仕事がなかなかの力仕事なのだ。田んぼや畑は平坦ではない。支えていないとどこへ行くか分からない。

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自然への視点

(産地の声)vol.1658 一老農のつぶやき            2024.8.1

 無農薬自然栽培と称して取り組んできたが、その始まりは、レイチェルカーソンの化学農薬の環境への影響「沈黙の春」だった。

 農に取り組み始め、農とはどういうことか。人類にとって農の歴史ほど重要だったものはない。民族にとって食べ物の獲得がなんと言っても至上の命題だった。アジアモンスーン気候の諸民族は農耕民族と呼ばれ、お米や麦などを主食として歴史をつないできた。

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暑さの中で

(産地の声)vol.1657 一老農のつぶやき           2024.7.24

 昨日、娘が外から入ってくるなり「お父さん!家の前の温度計が42度だよ!」と叫んでいる。家の土間の温度計をみると34度だったので、「温度計が狂っているではないの?」と言ったが、さすが暑かった!。

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祭りの時期

(産地の声)vol.1656 一老農のつぶやき           2024.7.17

 7月は祭りの季節だ。TVで京都でも大阪でも祇園祭が紹介されていたが、ここ成田でも隣の佐原でも先週、先々週とそれぞれ3日間、盛大に祭りが開催された。

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農家をないがしろにする法律

(産地の声)vol.1655 一老農のつぶやき           2024.7.10

 有機農業研究会の機関誌「土と健康」7・8月号が届いた。地産地消、直売所が地域の豊かさ多様性を生み食文化に花を添えてきた、が。

 農家の手つくり漬物が食品衛生法の改正によって全国の直売所から消える?2018年6月に改正食品衛生法による「食品におけるすべての事業者へのHACCP導入の義務化」が決定し、営業許可業種に漬物製造が加えられ、'24年6月1日から全面実施になった。

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子供達の感性

(産地の声)vol.1654 一老農のつぶやき           2024.7.3

 5月に手植えした田んぼも約40日を過ぎて、大きく成長し分けつも増えて青々と育っている。こども園の年長さん達の田んぼのことである。

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食と自然と人間と

(産地の声)vol.1652 一老農のつぶやき           2024.6.19

 かって人類は、森が住みかだったという。食べ物を探して木の実や山菜そして小動物などを捕らえて命をつないでいたらしい。野菜の先祖は山菜ではないか。森の山菜を人が選別し、種を蒔くことを憶え作り続けてきた。自然にある食べられるものを探して人は命をつないできた。

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夏はキュウリ!

(産地の声)vol.1651 一老農のつぶやき           2024.6.12

 夏だ!30度を超す季節になった。森も田畑も緑全開の様相になってきた。

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地球の手入れ

(産地の声)vol.1650 一老農のつぶやき           2024.6.5

 最近、農の世界は、自然の世界と同じようだと思う日々だ。年を取ったせいもあるが、無農薬=有機農の中に身を置いている自分が何をやっているのか、と考えると、やっていることは地球管理人ではないのか、などと思う。

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田植えが終了

(産地の声)vol.1649 一老農のつぶやき           2024.5.29

 ようやく田植えが終わった。

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田んぼの苦労話

(産地の声)vol.1648 一老農のつぶやき           2024.5.22

 ここのところ田んぼのことばかり書いている。それだけ田んぼ仕事が続いていると言うこと。まだ終わらない。

 先週は、田植え前の仕事である代掻きが中断してしまった。ドライブハローという機械が故障してしまったのだ。修理に出したら、修理ではおぼつかない。と言うことで機械の買い換えとなってしまった。

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人間は収奪するのみ

(産地の声)vol.1647 一老農のつぶやき           2024.5.15

 人間は自然がなければ生きてゆけない。自然から離れると正しい歴史観がもてない。そうしたことを学生時代に教えられたが、見方を変えれば、人間は自然から生まれ、自然に育まれて人間の歴史もあるのだと思う。

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田んぼも半ば

(産地の声)vol.1646 一老農のつぶやき           2024.5.8

 連休はコロナ騒ぎが収まって、全国各地が人で賑わったようだ。成田空港も外国人の入国が過去最高となったという。季節は陽気も良く芝桜やあじさい、藤の花など花が乱舞する季節となった。

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お米3千粒

(産地の声)vol.1645 一老農のつぶやき           2024.5.1

 久しぶりの丸一日の雨模様!予定としては田植えだった。当初の予定からすると10日位遅れているので、足を引っ張るなよ、と叫びたいところだが、やむを得ない。当家は無農薬栽培の為に紙マルチを使用しての田植えなので、雨が降ったら紙が濡れてしまうのでやれない。

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田んぼは大変

(産地の声)vol.1644 一老農のつぶやき   2024.4.24

 ようやく代掻きを始められるようになった。今日は雨模様でどうしようかと思ったが、小雨のようなのでドライブハローと呼ぶ代掻き車輪を取り付け田んぼへと向かった。

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田んぼの風景

(産地の声)vol.1642 一老農のつぶやき           2024.4.10

 ようやく桜が咲いた。我が家の桜も昨年からすると1週間くらい遅れたか。田んぼに行く道中にお寺さんの桜が満開に咲いていてきれいだった。田舎なればこその風景だろう。林の中の山桜も咲き始めて山々を彩っている。

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気温があがりません

(産地の声)vol.1641 一老農のつぶやき           2024.4.3

 我が家の桜は遅れてまだ咲きそうにない。我が家はクーラーがない。昔を想えば、夏には葉が茂り、日が陰りその木の下に縁台を置きくつろぐ、そういう涼の取り方があった。

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農の営み

(産地の声)vol.1640 一老農のつぶやき           2024.3.27

 畑もそうだが、野山も季節を感じて芽吹きが始まっている。畑で仕事をしながらの休憩時間が語り合いの時間となる。畦草に座り、野山を見てみると自然は休むことなく生きているのを感ずる。

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春は大変!

(産地の声)vol.1639 一老農のつぶやき           2024.3.20

 トマトの移植をしたが、3月の日差しを浴びて生育が進む。17日に移植して4日目だというのに移植したポットいっぱいに葉を広げ、日一日と育っているのがわかる。

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上杉鷹山の話

(産地の声)vol.1643 一老農のつぶやき           2024.3.13

 ここのところ雨が多く、晴耕雨読ではないが録画を観た。身を挺して藩政改革を成し遂げた上杉鷹山を取り上げた番組だった。アメリカ大統領だったケネディ大統領も尊敬する政治家としていたという。

 藩主は民のためにあると、困窮する領民を救い、借金だらけの藩を立て直すために武士に鍬を持たせたという。兵農分離をした幕藩体制に逆行する施策である。それでも自らが鍬をふるい藩を立て直した。その米沢藩の現在の米沢市民は、上杉鷹山をいまでも鷹山公と呼び誇りとしている。かっての藩主を、今でも公!と呼び親しみを込めて語っている姿に心打たれる。

 それにしても、である。国会中継を観ていたらあまりにもずさんな答弁というか、答えにならない答弁を繰り返す姿には、ため息をつくばかりだった。なんと言うことだろう。むしろ政治が劣化しているのではないか、と思える。

 国会は、パーティー券問題で炎上しているようだが一般国民からすれば収入として逃れられない。政治は公の世界ではないのか。だとすれば民主主義国家としては明朗、包み隠さずその経緯を明らかにするのが公人としての務めだと思う。

 防衛費の増大、そして武器輸出を進めようとすることも問題に思う。二度と戦争をしないと世界に宣言した国がなんと言うことだろう。首相の答弁は答弁になっていない。誰が決めているのだろうと思える答弁に聞こえる。

 昭和史を書いた半藤一利さんではないが、危機を煽るような風潮が出てきたら危ない(この国が)と言っていたが、それこそ一国民として危機感が募る。

 農の世界は平和でないと仕事ができない。全国八万と言われる神社の祝詞は、「五穀豊穣」「天下太平」が国中の庶民の願いであり、祈りになってる。天皇陛下がよく言われる「安寧の世に」という主旨を政治家はよく吟味し、身を正してほしい。

 一方で、大手企業の賃上げ報道がすごい。消費税導入の一方法人税の引き下げ、所得税率の引き下げなどで企業ストックは、ここ10数年で200兆円から500兆円とふくらんでいる。大手企業は余裕があるから良いだろうが、中小企業や我々のような農家はそうはいかない。

 今日農家仲間が来たが、「賃上げ、自給の最低賃金を上げているが、おかしい感じがしないか」と言う。「世間並にやっていたら続かないよな」それが実感だ。

 世間の動きは別に、種籾を浸す時期になってきた。畑では、人参ジャガイモの種まき、夏野菜の育苗など忙しい季節の到来だ。

    おかげさま農場・高柳功

寒い中での春の兆し

(産地の声)vol.1637 一老農のつぶやき           2024.3.6

 雨が降り、寒い日が続いている。気象庁は暖冬だと言うが、体感的には寒い日が続いている。

 昨日も大霜が降り、朝は白い景色だった。日中も気温は上がらず、10度以下のままで、いくらか寒気を感じたせいか、風邪を引いたかのような気分。

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お遍路へ

(産地の声)vol.1636 一老農のつぶやき           2024.2.28

 農の仕事もさることながら、人としての生き方も大事だ。私は母に「人の道をはずれるな」とよく言われた。

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カムイの伝統

(産地の声)vol.1635                    2024.2.21

 おかげさま農場の片岡です。昨日、高柳場長から電話があり「今、徳島にいるんだよ。お遍路で煩悩を落としてくるよ」との事で、久々に代筆です。

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手前味噌搗きのあれこれ

(産地の声)vol.1634       2024.2.14

 冬場は、仕込みの時期である。近年増えてきたのが味噌つくりに参加したい、手つくり味噌がほしいという人たち。

 先々週に、イベントで味噌つくりをしたのだが20人くらいワイワイ集まった。朝から前の晩浸し、含水して膨らんだ大豆は翌日には倍以上に膨らむ。

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「全農全Xがいい」という話

(産地の声)vol.1633 一こんな人がいたので紹介です。     2024.2.6

 生きてゆく為には必要なものは自力で手に入れてゆくという話ー全農全Xがいい

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農業問題を農家のものとする国

(産地の声)vol.1632 一農家のつぶやき。           2024.1.31

 今日の農業新聞の一面トップの見出しは、「資材価格が過去最高!」「'23年飼料肥料が3年で1.5倍」と。農林省の発表だ。

 一方、農産物の価格は107.8と資材に比べ上昇幅は小さく生産コスト上昇分を農産物に充分転嫁できていない、と。

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寒い冬

(産地の声)vol.1631 一農家のつぶやき。           2024.1.24

 北国は大雪に見舞われている。あろうことか大雪注意報まで出て、各地で交通麻痺の報が続いている。そういう中、除雪や被災地への支援をする皆さんには頭が下がる。被災者の皆さんにはともかく生き抜いてほしいと思うしかない。

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食べ物を作ること

(産地の声)vol.1630 一農家のつぶやき。           2024.1.17

 私は、農業をする第一義は家族とそれに続く子孫の生活を守る為だと考えてきた。命と自然環境は守るものだと思うから。時代は変な風に変わって、自由だとか好きなことをすることが生き方であるかのように変わってきたが、自分としてはしっくりとしない感があり、今もそうした社会風潮に違和感がある。

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地震が続いています

(産地の声)vol.1629 一農家のつぶやき。           2024.1.10

 引き続き、能登の地では地震が収まらない。時間がたつにつれて被害の状況が明らかになっている。亡くなった方も増え行方不明の方もまだ多く、またそれを捜索する皆さんに頭が下がる。

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生き抜いて参りましょう!

(産地の声)vol.1628 一農家のつぶやき。           2024.1.3

 今年の元旦、能登半島沖の大地震の報が2024年の始まりとなってしまった。

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