(産地の声) vol.1758 一老農のつぶやき 2026.7.22
猛暑がやってきた。
田んぼの稲が、ちらほらと穂が出てきてしまった。予定より1週間くらい早い出穂だ。稲の出穂が始まると花が咲き始める。花が咲き始めると田んぼに入れない。受粉を邪魔するので好ましくないのだ。
なので昨日は、孫たちと4人で田んぼに入り、せっせとヒエ刈りを始めたのだが、太陽は照りつけるし、いい加減で帰ろうとしたがお昼近くまで頑張ってしまった。4人ともプールに飛び込んだかのような汗で全身ずぶ濡れの状態!
家に帰り寒暖計を見たら36度だった。寒暖計は日陰の状態だったので我々の仕事場は直射日光の中だったので40度を超して50度近かったかも知れない。家に帰りシャワーを浴び全身服を着替えたが、しばらくは何もする気が起きなかった。
気象変動の時代を迎えているが、どうなってしまうのだろうか。我が家はクーラーなしで相変わらず扇風機の暮らしだが、さすが孫たちは耐えられないといって自分たちの部屋にクーラーを設置してしまった。無理もないか。
植物は、蒸散作用という機能で自身の身を守っている。鉄などの鉱物は太陽熱を蓄積してしまって手で触るとアチチと触れないほどになるが、植物は蒸散して体温を常温に保っている。
昔の話でまだ夏の気温が30度を超えるかと言うとき一反の田んぼの稲は、一日に5トンの水を蒸散するという。40度になったらさらに7トン、8トンもの水を蒸散しているのではないかと思う。身を守るためとはいえヒエの根張りはすごかった。土中から水分を吸収しないと水分を確保できないということか。鎌で根を断ち切らないと除去できない。
一方これだけの暑さなのだが、木陰は涼しい。木陰を通る風は涼風となって癒やしてくれる。都会はコンクリートジャングルの状態で熱をため込むシステムになっている。都会こそ木を植え涼をとれる環境にしたらいいのではないかと思うがいかがか?40度を超す酷暑と呼ぶ環境にしてしまったのは人災だ。さらに熱中症が心配され、TVではクーラーをかけ命を守ることを呼びかけているが、クーラーを使うということはその廃熱でさらに気温上昇に拍車をかけることになる。悪循環のような気がするが致し方ないのか。
今までの歴史になかった猛暑、そして集中豪雨、山林火災が世界中で起きている。人新世の時代=人間の行為が地球全体に及び気象変動、海洋汚染が進行している。どうしたら止めることができるのだろうか。教えてほしい。
おかげさま農場・高柳功
