梅雨が続いています

(産地の声) vol.1755 一老農のつぶやき            2026.7.1

 今年の梅雨は、近年のカラ雨とはならずに昔の梅雨に戻った感がある。太陽が出ず、そして雨が続く。なので、野良仕事も予定通りに進まず、どうしようかと思う日が続いている。田んぼの水回りや畦草刈りで畑をおろそかにしていたので、見回りに行ったら、ジャガイモ畑がすっかり枯れ上がってしまっていた。中々思い通りに事は運ばない!

 

 やはり天候が良くないと野菜も元気が出ない。

 胡麻を蒔いたのだが胡麻は、中近東が原産で、高温少雨の気候で育つ。なのでこうした梅雨空で雨が多く湿気が強い日が続くと生育に支障がでる。何とか芽は出たが心配だ。ジャガイモの二の舞にならないことを祈る。

 ところで、胡麻の自給率は0.1%程度だという。要するにほとんどが輸入に頼っているということ。胡麻は手間のかかる作物でしかも収量が少ない。自前で作ると市販の価格の倍以上にならないと採算が合わない。

 何故輸入が安いかというとインド、アフリカなどからの輸入で現地の農民の収入は日当5ドル位だという。よその農民を安く使って豊かさを享受するというのはずるくないか。一種の差別のように思うが、どうだろう。

 斉藤幸平さんの人新世の資本論に出てくるように、先進国の豊かさはグローバルサウスという受け皿があることによってである、という話に胡麻を買い求める日本人の姿が重なってしまう。

 話が飛んでしまうが、グローバルサウスとアメリカ、カナダ、オーストラリアといった大農(規模は日本と一桁どころか二桁も違う)と競争せよと;Pいう経済企画庁の役人さんの言は、実態を無視した話と思うのだが。結果として自給率3割に甘んじている。

 そして日本農業は衰退しグローバル化が進んだ。ところが今、食料品の数千品目の食料品の値上がりが報道されている。一番の原因は円安だ。輸入で食を支えてきたのだから、円安になれば当然値上がりにならざるを得ない。自業自得ではないか。胡麻も小麦も買った方が安いというけれど私は自分の必要なものはなるべく作るようにしている。その苦労を知り、自分の命は自分で守ろうと思うからなのだが、そうなると世間は変わり者扱いになる。

 話はとんでもない方向に、かつ、まとまりのない話になったがこれからの時代、大きく変わるようが気がする。気候変動がすすみ、近く大地震が予測されている。

 何より命を守ることを第一と考えるべきではないかと思うのだが、いかがだろうか。               byおかげさま農場・高柳功