田んぼを体験すること

(産地の声) vol.1749(産地の声)  一老農のつぶやき      2026.5.20

 田植えがまだ続いているが、先週は東京のこども園の田植えイベントがあった。今は、保育園と幼稚園が一緒になったこども園が増えている。

 

 保育園は厚生省管轄、幼稚園は文部省管轄であまり円滑な状態ではなかったが、親からすれば幼稚園は半日の日もあり、働く親のことを考えれば保育園の方が安心して子供を預けられる。

 なので、連携の形であちこちでこども園が増えているらしい。園長さんが子育ての中で自然の体験、食べ物がどんなところで育てられるのか、実際に体験することはとても大事だ、と言う考えを持っている方だったので協力を惜しまないと始めたのだった。

 とは言え、小さい子供たちなので年長組を対象にしての開催!18名のかわいらしい子供たちで、泥んこになりながらの田植え体験だった。都会育ちの子供たちなので少々心配だったが、日頃、園庭での裸足体験などもしているせいか、そろそろと動き始めたが、泥に足を取られたり、尻餅をついたり、元気元気!

 次の日は、和菓子会社の社員の田植えイベントが続く。和菓子の元である餅米の田植え体験だ。それまでは、米粉を仕入れたものを使っていたのだが、正体の知れた餅米を!ということでおかげさま農場の餅米を納入することになった。

 米つくりから和菓子までと、一連の流れが見える関係で取り組んでいる。そこで社員も参加しての田植えイベントとして今年で11年目を迎える。

 2015年だったと思うが、デザイナーの三宅一生さんの東京六本木のビッグサイトのミュージアムで「米展」が開かれた。その前年に話があり、このままでは日本の伝統文化が消えてしまう。文化と言えばやはり古事記から始まるコメ文化に注目したい。ついては、関係者が実際のコメつくりを体験しての開催をしたい。そういう要望だったので我が家の稲作りの場が体験と取材対象となったのだった。

 そしてそれがご縁で餅米つくり-田植え体験へとなったのだが、人生はどうなるかわかったものでない。思わない形でことが進むもののようだ。

 そのときにプレオープンの時に三宅一生さんにお会いしたのだが「高柳さん!どうも日本はおかしな方向に進んでいるように思えますが、どうですか」と語られたことを思い出す。三宅一生さんは広島に生まれ、7歳の時に被爆体験をされているということを後で知った。世界の三宅一生さんだ方こそ感じるものがあったのだと思う。

 今日初めてキュウリを収穫した!まだ数本だが新物は美味しく感ずる。お米も大事だが、緑のものも大事だ。ビタミン、ミネラルと言ったものは野菜をとらないと!               byおかげさま農場・高柳功