(産地の声) vol.1748 一老農のつぶやき 2026.5.13
端境期なのだが、新規就農の菅野君が頑張っていろいろな野菜を育てていてくれる。今の季節は、ニンジン、大根、小カブなどはこの季節はどんどん成長が激しく、ちょうどよいという収穫適期が短い。
今日のような夏日になると、あっという間に大きく育ってしまう。大きくなっても食べられるのだが、市場の形態がどうしても基準に思えてしまうので、生産者としては、迷いが生じてしまう。夏野菜のズッキーニも出てきたが、これなど一日遅れると巨大になってしまい売り物とは言えなくなってしまうので、毎日こまめに畑を巡回せざる得ない季節なのだ。
豆類も出てきた。スナップエンドウもゆでて食べると美味しい!
今日は知り合いの家庭菜園の農家が来られた。おかげさまの有機肥料を使っての無農薬栽培をしているので安心して食べられる。販売はせず、近所や親類に配って、「おかげさまで皆に喜ばれているよ」と。
「お宅の野菜は他のものと違ってなんだか美味しい」と言われることが多いという。「多分おかげさま農場の有機肥料を使っているせいだと思う」と。なのでまた肥料を分けてほしいと来たのだった。
「資材高騰の折、肥料の毎年値上げがあるけど、それでもいいかな」と言ったのだけど「でもさ、美味しく食べてもらえればいいじゃない?」と言って「それでいいのだ!」とスジを曲げない。もうおかげさまの有機肥料を使うことが信念のようになってる。
午前中に一度来てまた午後には、今度は大きな空豆を持ってきてくれた。「大きくなって、お宅の肥料のせいだろう」と手かごいっぱいに持ってきてくれたのだった。我々よりつくりが上手だ!80歳になる彼は、畑が毎日の居場所のようだ。
いただいた空豆を、連れ合いが一所懸命皮をむいたのだが、空豆は皮が大量にでる。むいた皮がらが手かごいっぱいになり、むいた豆はボールいっぱいになり、夜のご飯前に食卓へ出てきたのだが、美味しかったので半分くらい私が食べてしまった!連れ合いに「もういいでしょ!他に人にも残しておいて」と言われてしまった。
今の日本人はタンパク質を動物タンパク=肉類でとることが当たり前になっているが、かっての日本人のタンパク源は豆類だった。山形のだだちゃ豆など有名だが、全国各地にはその地方に適した豆類がたくさんある。そうした伝統遺産がなくなろうとしている。日本人の健康のためには豆類の方がいいと思うのだが、いかがか。 byおかげさま農場・高柳功
