田畑仕事真っ最中

(産地の声) vol.1746 一老農のつぶやき           2026.4.29

 今日4月29日はかって天皇誕生日の日だったが、今は昭和の日となって休日になっている。次には、憲法記念日、こどもの日とつながり、世間はゴールデンウイークとなって、成田空港は、出入国者が溢れていると報道されている。

 

 とまれ、自分たちはというと野良仕事の真っ最中の季節なのだ。農的世界に生きる我々はゴールデンウイークは別世界のこと。自分たちのやるべきことで精一杯なのだ。季節は人間の都合で動かせない。人間の方が季節に合わせて仕事をする。

 薬師寺の高田好胤管長さんが、暮れからお正月の季節は休みというものはない。世間は、暮れお正月となると日本中が参拝客となってあちこちに溢れかえるが、お寺に従事するものは暮れ正月にお出かけしたことはない、と言ってたが、「ああ、農家と同じだな!」と思った。農家の場合は、ゴールデンウイークがそのときだ。

 種まき、植え付けなど一年に一度しか出来ない。世界の3代穀物であるお米、麦、トウモロコシの穫れ高に、世界数十億人の命が支えられている。そのお米が今田植えの季節。今年は予定より4,5日遅れたが、田植えの初日だった。

 新規田植え機械を購入。436万円の買い物だったが、五十年前の田植機は百万円しなかったように記憶している。その田植機を製造する三菱は、農機部門を辞めるという決断をした。最後の一台だったかも知れない。

 その田植機は、無農薬栽培のための紙マルチ田植機なのだが、その動機は連れ合いが脊椎管狭窄症になって腰を痛めたことだった。1台目が、故障多くなり修理代が毎年数十万ということで更新することになった。

 で、その紙マルチ田植機をつくる会社は、この国で三菱農機一社しかなかったのだが、廃業となると今後どうなるのだろうか。紙マルチ田植機を使用して無農薬栽培をしている全国の農家に動揺が広がっている。

 三菱という会社は兵器や戦車を作る会社だ。邪推なのだが、食べ物を作ることより戦車を作る方が儲かるからか、という話が。人の命を守ることより、人殺しの兵器を輸出してもいいと政府が決めたようだが、持続的社会、命を守る農のことより、環境破壊、人殺しの兵器の方が経済成長に貢献するとなった。まさに政官財が同時方向に向かっているように見えるね、とお茶のみ話で、、、。そういう世相なのか。

 夕方、雨が降ってきたのでお茶する。茶葉は、カキテンが多く抗酸化作用やコレステロール対策にもなると栄養学者の川島四郎先生が言ってたが、茶葉を捨てないで乾燥させて時々食べるといいのだそうな。湯温70度、30秒後に飲む。それが美味しい!                  おかげさま農場・高柳功