ガソリンも制限

(産地の声) vol.1745  一老農のつぶやき         2026.4.22

 農協のガソリンスタンドへ行く。いつも満タンに入れるようにしていたので、満タンボタンを押したら出ない。セルフなのでもう一度やったが反応せずだった。よく見ると「中東情勢のため1回20Lまでです。」となっていた。

 

 トランプ大統領のおかげでここまで来てしまったのか、という思いだった。しかし、トランプという人は傲慢で都合の悪いことは相手のせいとしか考えない人らしい。

 そもそもイランが仕掛けたのではあるまい。軍事力をもって仕掛けて交渉に応じようとしないことを非難する横暴さは見苦しい。そのとばっちりを受ける世界中の人のことなど眼中にないらしい。

 しかしである。現代の我々の暮らしが如何に石油に依存しているか、考えさせられる。1972年だったかローマクラブが成長の限界というメッセージを発した。経済成長がどこまでも続くかというとそうはいかない。経済成長の元である人口、資源、エネルギーは無限でない。いつか枯渇する。そういった提言だったと思うが、まさかこんな形でエネルギー危機が訪れようとは思わなかった。

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 農を営む者にとって今は一番忙しい季節である。我が家の場合、田んぼが一番作業量が多いが、野菜たちにとっても種まき、植え付けの時だ。

 トマトを植え、カボチャ、キュウリ、空心菜、トウモロコシ、スイカ、ナスなど次々と植えている。植えることよりも、植え付けるための畑の準備の方が大変なのだが。

 ムラの田んぼは半分くらい植え付けが進むが、我が家はまだ代掻きが終わらない。田んぼは水が必要だ。水が自由にならない田んぼが何枚かあり、なかなか思い通りにはいかない。毎年のことだが、できる範囲でやるしかない。世の中がどうであろうが、目の前の自分の務めを果たすことに専念するしかない。

 野良は雑草が生い茂り、田んぼと畑60枚を超す畦、そしてその周囲の草刈りの始末も容易ではない。が、その中に咲くタンポポやポピーなどに癒やされる。自然は、人間の喧噪などおかまいなく、生命力旺盛だ。

 自然の中にいると、人間ほど傲慢で、際限のない欲望と他を顧みない生き物はいないことがよくわかる。地球に感謝し、大自然の恵みによって生があることを忘れてはいけないと思う。平和が何より、大自然に感謝、ささやかな祈りをささげたい。

                       byおかげさま農場・高柳功