(産地の声) vol.1742 一老農のつぶやき 2026.4.1
種まきが始まり、本格的に田畑の作業が始まると言うのに、世界は戦争が収まらない。何故なのだろう。戦争は、絶対悪だ、と思う。平時であれば人を一人殺めただけでも殺人という犯罪なのに、戦争となると犯罪とはならない。どうしてなのか理解できない。
人間以外の自然界では動物の殺し合いはあるが、それは生きるための殺生であって、腹が満たされれば目の前を獲物がいても襲うことはない。農の中でもイノシシやハクビシン、狸と行った畑荒らしの獣も自分が生きるためだけだ。動物以下の人間の所業!
娘曰く、国連の常任理事国という世界の大国であるロシアのプーチン、そしてアメリカのトランプ大統領が強大な武器を使って戦争を仕掛けている。また自らが核を持っているにもかかわらず、他国は核を持つことは許さない、と言うのもおかしなことだ。自らが核を放棄した上で、他国の核を許さないというのならわかるが、、、。
終末時計というのが発表されているが、午前0時を人類滅亡の時間としてあと何分かというと、過去最短になってあと85秒だという。そんな世界ではなく、人間が助け合い、共に生きる道を武器、武装で守るのではなく平和的に解決する道を探るのが本道だと思うがいかがだろう。
田舎者の老農が叫んでもどうなるものでもないと思うが、子や孫、次の時代の者のことを思うと、とても心配がつきない。
私は宮沢賢治の雨にも負けず風にも負けずの詩を心のよりどころとしてきたが(と言ってもとてもまねできないでいるが)その詩の中にある<キタニ ケンカヤソショウガアレバ ツマラナイカヤヤメロ トイイ>と言える国家元首がいてもいいと思うが、どうだろう。
我々、農にいそしむ人は、なりより平和でないと安心して仕事ができない。そうでなくとも近年の異常気象続きで困難にさらされているというのに、人災の最たる戦争というのは絶対あってはならないことだ。人間の命を守る仕事であり、自然の守り手でもあるものにとって、最大の環境破壊と言われる戦争などもってのほかというしかない!
戦争の中で、農の世界も危機感が募る。石油危機で燃料が続くのか、輸入率100%の化学肥料はどうなるのか。そうなると自給率38%といわれる食糧の確保が危ぶまれる、と東大の鈴木教授は盛んに警告している。
とはいえ例年通りに種をまき、畑田んぼを耕している。どうかこれまでと同じように作物が育ち、お客さんに届けられるようにと、手を休めるわけにはいかない。みんなで戦争をなくし平和で、ともに助け合って生きられる社会を目指したい。
byおかげさま農場・高柳功
