この時期に選挙とは

(産地の声) vol.1735 一老農のつぶやき         2026.2.4

 全く、こんな真冬の中の解散、総選挙とは一体どんな意図があるのだろう!

 

 今日の農業新聞に、農政に最も訴えたいこと<各党アンケートから>という見出しがあった。最も訴えたいこととして、与党は「生産基盤強化こそ」と言い、野党は「所得への直接支援」と言う。

 感想は、「ああ、アメリカ脳になってるな。相変わらず規模拡大、アメリカしか頭に浮かばないのだな」と。日本人の頭の中はアメリカ脳になっている。いつの間にか大型機械で効率主義の農業形態しか脳に入っていないのだな、と思う。日本は農産物輸入の大半をアメリカ、カナダ、オーストラリアから仕入れている。この3国はいわば(口は悪いかもしれないが)ネイティブを追いやり広大な国土を侵略してできた国ではないのか。だから好き放題に開墾できたし、始めから大規模が可能だった。

 アジア、アフリカの国々はその土地で条件の不利な中、恵みをもたらす大地に感謝しつつ、一方で格闘しながら、時には急峻な地形にもかかわらず棚田という困難な水田を築き上げ、侵略という方法をとらなかった。広大な平地の国と、急峻と呼べる日本のような国の違いをわかっているのだろうか。

 東京新聞に-C.W.ニコルさんは、日本の自然に魅了され、日本国籍を取って日本人になった。日本人であることの誇りは、との質問に「まずは自然。北に流氷があって、南に珊瑚がある島国は他にない。それから戦争をしないこと。第2次世界大戦が終わってから、ずっと平和を約束して守ってる。それから言論の自由、宗教の自由だけじゃなく、信仰によって差別を受けない自由がある」と。

 そして、日本の資源は森です。森と川と海岸、山。その美しい自然を便利だからと云ってゴミ捨て場にしないでくれ。生かそうよ。鮭や鮎が戻れる川、元気な森を作ろう。お金や時間がかかっても畑や田んぼをちゃんと利用しようよ。外国から人が訪ねてきたら、ああ美しいなあ、おいしいなあ、日本人優しいなあ、かっこいいなあって、日本が大好きになっちゃったんです。22歳の僕はそうだったんですよ。-との記事に感動!

 しかるに今度の選挙では国防予算が倍になったことは話題にものぼらないけど、いいのだろうか。国を守るのは軍事第一ではないだろう。

 この国のどこに住んでいても生まれた地域で普通に暮らせること、自然を守り、食べられるようにすることが国を守ることだ考えるのだが違うだろうか。山は荒れ、田や畑も休耕地が増え、荒れ地になっている。滋賀県の農協組合長さんが語っていたこと「農業や農村を軽んずる国に未来はない」に大いに賛同するのだが。

                                       byおかげさま農場・高柳功