(産地の声)vol.1733 一老農のつぶやき 2026.1.21
暦の上では1月4日に小寒。そして20日に大寒を迎えた。気象庁は、今年一番の寒波が日本列島を襲う。しかも長期に及ぶ見通しだという。
寒波が来るということだったが、当地の今日21日は思うほどの寒さではなかった。雲が出て寒波を和らげたのかもしれない。霜も降りず、水たまりも凍り付かなかった。
一昨日味噌をつくるため麹作りを始めたのだが、発酵が進まず寝せた米が冷たかった。なので急遽保温マットに電源を入れ、部屋もストーブをかけて保温することに。おかげで今日の夕方には発酵も始まりなんとか麹になりそうなので一安心!。
手前味噌とはよく言うが、やっぱり自分で作った味噌の方が安心で美味しい。添加物なし、材料のお米と大豆も無農薬栽培の自前の材料だけで仕込む。
かなり前のことだが、市販のお味噌が安く売られているのを見てどうして安くできるんだろう?と思ったことがある。いろいろ調べたら、ホンモノではなかった。
材料が、脱脂大豆とくず米で、それだと材料費が5分の1、6分の1になるという。しかしながら味が本来のものでないので本来の味噌味にするためにいろいろな添加物を加え仕上げたものだということがわかった。
2.3日食べ続けると飽きてしまう訳がわかった気がした。これでは味噌汁嫌いも出てくるだろうな、と我が家の会話だった。戦後の品不足ならばそういうことも非常事態ということでよかろうが、十分足りるときにそのままでいいのだろうか、と思った。
味噌も醤油も近年になって、丸大豆使用などと表示商品が出てきたが、我が家からすれば、丸大豆は当たり前だろう。何で当たり前のことを表示するんだろう、というのが我々の常識なのに、と思う。
週末に教室の参加者が集まり味噌付きをすることになっているので、その方たちのために麹をつくり、我が家の大豆で昔ながらの味噌搗きをする予定となっている。
歴史的に見て、人類にとって化学物質入りの食べ物が氾濫し始めたのは百年とたっていない。生物学的にいえば一万年前の人間と今では全く変わっていない。自然の恵みだけで命を全うしてきた生き物が、化学物質入りの食べ物を食べるとどうなるか、壮大な人体実験をしているようなものだと言えるのではないか、などと思う。
午後、新規就農者の畑をのぞいたら、小カブがいっぱいあって、聞いたら「大きくなりすぎたので終わりにしようかと」という。食べる分には全く問題ないものを市場の訳のわからない規格によって廃棄するには忍びないので、少しいただき直売所にならべて、とお願いした。 byおかげさま農場・高柳功
