もうすぐ冬至

(産地の声)vol.1729 一老農のつぶやき                 2025.12.17

 一年で最も寒い季節がやってくる。今年は12月22日が冬至の日。地球の傾きが最大になり、北半球が太陽に最も遠くなる日だ。地球の地軸が太陽に対して23度傾いているが、傾いたまま自転し、太陽の周りを回っている。実感はまるでないがそういうことらしい。

 

 一年のうちで最も昼が短く、夜の長い日になるというのだが、寒さは遅れて1月の始まりに大寒の日を迎える。調べてみると、太陽と地球の距離が最も近くなるというのに、地軸の傾きのほうが寒暖に影響を与えるというのも不思議といえば不思議に思える。

 いずれにしても、太陽の衛星としての地球の存在はほぼ永遠に続いてきたし、これからも続くだろう。そういう宇宙の営みの中で我々は生きているし、生かされている。

 農の世界も地球の営みと同じで、我々農の民は毎年同じような繰り返しの中で、大地自然に寄り添いながら生きている。豊潤な大地に種をまき、降り注ぐ太陽からエネルギーを戴いて生き物が育ち、我々人間の命が維持されている。

 司馬遼太郎さんは、冬という言葉は(増ゆ)ということからきているのではないか、ということを何かで書かれていたと思うが、庭先の桜もイチジクの葉もすっかり落葉し、枝だけになっているが、春に向けての準備を始めている。

 無駄なものはすっかりそぎ落とし、新しく生まれ変わるための季節なのだ。薬師寺の高田好胤管長さんは、偏らない心、こだわらない心、とらわれない心が大事とよく話されていたが、日本人は、新年に神社仏閣にお参りし、心新たに生きようとしてきたように思う。

 地球も、冬至を境に北半球は太陽の日が長くなり続け、節分を境にいろいろな生き物が躍動する季節を迎える。お正月は、生まれ変わりのイベントだと解釈しよう!

 日本の冬至は、カボチャを食べる。我が家の今夜の食事はかぼちゃの煮物だった。夏野菜であるカボチャなのにと思うが、野菜の中でもカボチャは長期保存が可能な野菜だった。

 旬を食べるということからすれば、今はニンジンやダイコン、そしてサツマイモや里芋といった根菜類、ホウレン草や小松菜、白菜、ネギといった葉菜類が旬なのだが、それらを温野菜で食べればベスト!それに夏野菜であるカボチャが入れば、バラエテーに富んだ食事になると思うがどうだろう。

 それではちょっとたんぱく質が心配と思う人は、大豆や卵を食すこともいいのではないか、などと思う。身土不二を標榜する当農場としの思いなのです。

                    byおかげさま農場・高柳功