冬のサニーレタス植え

(産地の声)vol.1725                 2025.11.19

 昨日からサニーレタスの植え付けが始まった。

 

 種まきからちょうど1ヶ月。雑草よけに黒マルチを張っての植え付けだ。サニーレタスの苗は弱々しく、これで大丈夫なのかな、というもろさの苗なのだ。

 4,5センチに育った葉も雑に扱うとちぎれてしまう。その根もポットから取り出そうとすると根が切れてしまう。なので苗の扱いは、やさしく壊れ物を扱うように植えることとなる。冬場の葉物を切らさないようにと10月から11月にかけて3度にわたって種まき、植え付けする。

 今回の植え付けは、58メートルのハウスで、株間30cmで一畝約190株で12畝あるので2千株を超える。小さな苗を、一株一株植え付けるのだがしゃがんでの作業なので、腰が痛くなる。時々、腰を伸ばしながらでないと持たない。

 ホウレン草や小松菜の場合は、播種機で立ちながらの種まきで腰を曲げることは無いのだが、別の苦労がある。害虫対策のために、種まきをしたら時間をおかずに防虫ネットをかけ虫害対策をしなければならない。

 それでも、虫が入り込み葉を食われる。無農薬での栽培は虫対策がなんと言っても欠かすことのできない作業となる。

 今の小松菜なども結構虫に食われ廃棄されるものは馬鹿にならない。大根などもそうで、芯喰い虫がでて嘆いている。

 農を初めて50年になるが、始めた頃は今ほど虫もいなかった。葉物が一番害虫にやられるのだが、昔のレタスつくりにつく虫などいなかった。それが近年はなんにでも虫がつくようになった感がある。

 思えば、国際化、グローバル化といった時代が進む共に増えてきたのではないか。我が国の自給率3割ということは世界中からの穀物や野菜に混じって害虫や、雑草、病気も一緒に輸入してきたからではないのか、などという思いを持つ。

 地球の特定の地域にしか生存しなかった生き物が日本中にまん延してはいないか心配になる。外来種が植物から動物まで何でも混入し、たびたび問題になっていることを思うと農の世界も同じく外来種の繁殖場になってきたのではないかと考えることは、おかしくないと思うがどうだろう。

 ともあれ我々人間は食わなければ生きていけない。嫌だからやめるというわけにはいかないのだから。せめて、食べるものくらいは自給して、害虫や病気のまん延する大元を断ち切って安心して食が得られる環境つくりをしてもらいたいものだ。

                      おかげさま農場・高柳功