身土不二、医食同源

(産地の声)vol.1724 一老農のつぶやき           2025.11.12

 新聞を読んでいたら、京都の国際大学とやらでオーガニックを取り上げる学部の準備を進めているという。その中で「身土不二」「医食同源」とを取り上げていた。

 

 「身土不二」「医食同源」は、おかげさま農場でずっと大切なこととしてきたことだ。ヒトは、生態学的には1万年前と全く同じという。

 人間以外の生き物は、自分が動ける範囲のものしか食べない。明治になって奇病が発生した。要するにその時代まで見られなかった病気が発生し始めた。特に文明開化と相まって食べ物が変わった。洋風文化を取り入れ洋食が流行り始めて奇病が発生したと言うことらしい。

 その対応として、「身土不二」が唱えられ、四里四方の範囲のものを食べることが食養生なのだということ。動物と同じく人間も自分の行動範囲のものしか食べられなかった。そういう食の歴史で数万年命をつないできた。

 なので我々人間は文明を築き、種を蒔き、稲作や畑作でお米や野菜を食べてきたが、自然食だけだった。それが近代になって化学物質の登場となり、農薬もそうだが、食品添加物などの化学物質を大量に人体に取り込む時代になってしまった。アレルギー、アトピー、花粉症など現代の奇病と言えるのではないか。

 また、昨日だか国民の医療費が48兆円になって今後20年で70兆円にもなるのでは、という議論が報道されていたが、どうなることやら。

 報道を見ていていつも疑問に思うのだが、結果にどう対策するか、ということでなく、その原因をなくすことが大事なのではないかと思う。

 医療費問題で言えば、まず医者さん!ではなく、常々病気にならない心がけ、どうしたら健康になれるか、という思考になれないのだろうか、と思う。

 我が家の場合は、なるべく医者にかからないようにしている。体調を整え、養生を心がける。風邪を引いたくらいでは医者には行かない。身体を休め、卵酒を飲んで、びっしょり汗を掻いて寝る!で大抵直る。(お医者さんを否定しているのではない)

 ばあちゃんの影響も大きいかも知れない。祖母は、「医者に行くなら死んだ方がいい」などと言っていて、92歳まで生きた。

 何が言いたいかというと、人間も自然の一部であって自然界になかったものを身体に取り込むようなことをしないこと。それが命を大事にすることであり、現代風に言えば、「オーガニック」ということになるのだと思う。そして、医療に頼らない生き方を推進すれば、医療費問題もいくらか解決に向かうと思うのだが、どうだろう。                 byおかげさま農場・高柳功