(産地の声)vol.1715 一老農のつぶやき 2025.9.10
8日は、東京の方の砂原こども園の田んぼの子供たちの稲刈りだった。子供たちに自然を体験させたい!またお米が育つ姿を田植えから稲刈りまで体験させたい。園長先生の理念がとても素晴らしい。都会は人造物にあふれ自然を体験できない。なのでお米つくりを通して自然に遊ぶ体験を学んでほしいのだという。
当方は、田植えのまねごとだけではあまりいいとは言えない。というのも各地で体験をやっているが、帰った後そのままでは管理ができないとして、植えた田んぼを再び代掻きして田植機で植え直しをしているところなどもあって、そういうことではホントではないだろうと注文をつけたのだった。
だから、途中で草取りもしてもらい、稲穂がでてお米の花を見てもらったりして、刈り取りまでの体験をしてもらうことになった。子供たちに無理な田ノ草は園の職員さんが来てやってくれたが、いわゆるオーガニック栽培での体験なのだ。
当方も、未来の日本を担う子供たちのためなら、などと協力を惜しまないことにした。年長の子供たち15人、付き添いと父兄さんが10人くらいでワイワイと楽しんだ。
稲刈り鎌は園の方で用意してもらったが、刈るだけではすまない。
その手順準備が肝要だ。刈った稲を束ねないとバラバラになってしまうので、お手伝いのスタッフさんにワラを用意してもらう。束ねるワラはそのまままではごちゃごちゃになってしまうので、ワラすぐりと言って、葉の部分が使えなくワラの芯だけに加工してちょっとだけ水につける。
そうすることによって、稲ワラがしなりもよく丈夫になる。そして穂の部分は押切で切って長さをそろえて準備完了。稲の刈りかた、刈った稲の置き方とか結構注文をつけないとごちゃごちゃになってしまう。
刈り方をやって見せ、次の束ねる方法もやって見せる。大人達も初めての人が大半で、やって見せて確認する。そして束ねた稲を架けるハザ掛けする。ハザ掛けの竹をヒモでくくりつけるのだが、これも素人さんはかっこうだけは知っているのだが、雨風に倒れないようにするにはそれなりの強さ丈夫さがないと後が大変な事になるので、しっかりと土台をつくって-これもやって見せて何とか仕上げ、完了!刈り終わらない部分は、コンバインを投入して刈った。
参加した全員で記念写真を撮ってバンザイ!。終わりには、子供たちが習いおぼえた字で「高柳さんありがとう」という記念写真や絵を描いた冊子?をお礼としていただいた。子供たちの心からの気持ちとして受け取ったのだった。 合掌
おかげさま農場・高柳功