暑さが続きます

(産地の声)vol.1706(産地の声)           2025.7.9

 暑い日が続く。人間は暑い暑いと騒ぐが、自然の世界は文句も言わずに、ただただ葉を茂らせ猛暑に耐え生命力を発揮している。木陰に入ると涼しい風がふく。鉄やコンクリートだと熱がこもりとてもいられたものではないが、木々は平然としかも旺盛に成長を続け、人間に涼を与えてくれる。

 

 クーラーではなく、木を一杯植えて緑を増やし涼を取るような環境つくりはできないのだろうか、などと妄想する。そうすれば、エネルギーも使わなくて済むし、木陰を歩いたり癒やしにもなり、自然の風で涼もとれると思うのだが。

 前にも書いたような気がするが、畑仕事のお茶の時間は木陰で水分補給する。そんなときに語ること。自然の生き物はどんなに暑かろうと、光合成をし自らの務めを果たし続ける。その結果は、人間も含めて鳥や蝶、バッタやカブトムシなど生き物が木々や野草の中に宿る。成長すれば、人間の住まいの材料にもなるし、暖を取る焚き木にもなり、他の生き物の役に立つ。しかも、酸素まで供給してくれているのだ。

 人間は、務めも果たさず損得ばかりの考えて、他の生き物のためなど考えない傲慢な生き物のように見える。昔は自然に対する畏敬の念が世間にあった。例えば「お天道様のおかげでご飯が食べられるんだよ」などと良く聞かされた。

 参議院選挙が告示されたが、自然環境の保全を言う政治家はいないようだ。人間の生存基盤である自然生態系をいかに維持できるか、生命体にとても大事のように思うが、いかがだろうか。

 自分的には、政治家は信用できない。かって民主党時代に自民党が「自民党はウソつかない。TPPはやらない」とスローガンをかかげたが、真っ赤な裏切りで、政権を取ったらすぐに推進してしまった。

 その前の民主党は、政策にかかげなかったにもかかわらず、消費税を上げ、TPP交渉の推進をしていた。言い悪いではなく、戦況の時の公約と実際があべこべなのが信用できないのだ。

 こんな話になるはずではなかったのだが、 それが投票率の低下を招いているように思う。地方でも、住民投票を阻止しようとする議員という存在。民主主義を否定するかのような動きが強い。かってアメリカの地方の市長さんが語るには「選挙はたいてい2、3回ある」という。何のことかと聞くと、議員の選挙と同時に住民投票が一緒にあるので」と。住民の意思を尊重しない民主主義がおかしい。話が、急に曲がってしまった。これも暑さのせいです。  

                      byおかげさま農場高柳功