田植え後もドタバタ

(産地の声)vol.1700 一老農のつぶやき           2025.5.28

 先週の宅配では、我が家の分けネギを入れたが、筋張ったネギになってしまった。我が家でも食べたのだが、食べられなくはなかったが、筋張って固かった!

 

 ネギは植えてから、元寄せという作業をする。元寄せ作業をするのだが、これは丈を伸ばし、白身を伸ばす作業ともなる。元寄せごとに追肥もして成長を促す。これらを数回くり返し仕上げる。

 なのだが、ほとんど手をかけないで畑の植えたまま状態の分ネギだった。前週の林さんが終わりというので急遽我が家で荷つくりしたのだが、皆さんには心配かけ、美味しくない代物で申し訳ない思いです。

 昔、おかげさま農場の中で、自然栽培と放任栽培は違う、と議論したことがあった。それは、何もしないのが自然栽培という事ではない。手入れをし面倒を見て初めて食べて美味しい野菜に(お米も)なる。人だって放任すれば人間になれないこともあるのに。

 振り返ってみれば前回の分けネギは放任栽培とも言えるものだった。皆さんにはお詫び申し上げるしかない。次回からは気をつけます!

 新人参もでてきたが、まだ夏野菜が生育途中で、端境期が続いてる。おかげさま農場も老化でメンバーが半分に減ってしまってなかなか大変なのだ。新規就農の菅野君が頑張っているのでまあまあセットになっている。ありがたいことだ。

 

 我が家の田植えもようやく終わり、一段落。 が、畑に出たら雑草が!早速モアという雑草を刈り取る機械を出し、始めたら途中でパタッと動かなくなってしまった。農協の農機センターに電話して症状を話し聞くと、バッテリーがおかしいのでは、という。

 最近の機械は、何でもICで電気仕掛けになっている。なので電気がなければ動かなくなってしまう、という。早速バッテリーを手配して取り替えてもらったら、何のことはない元のように稼働するようになった。

 と言うことで、田んぼと畑の畝刈を昨日と今日にかけて草退治仕事に取りかかる。一部は腰の高さまで草が伸び、モアをかけて何とか見苦しくない程度の畑にしたい。

 昨年から、保育園の田んぼの教室が始まった。榮太郎本舗の田植えも同時進行なので手植えの田んぼが増えた。養老孟司さんの言う、君たちの未来は田んぼだ!での実践が、やがて良き人間形成の体験になるよう、願う。

                      おかげさま農場・高柳功