大変な時代への自覚

(産地の声)vol.1626 一農家のつぶやき。           2023.12.20

 2023年も師走となって、あと少しの時間となっている。今年を振り返ると、やっぱり猛暑の年だった。温暖化がさらに進化した年だったように思う。

 

 国連事務総長が地球温暖化を、地球沸騰化?と言う言葉に代えた。地球温暖化という言葉ではもう間に合わないということだろう。

 日常の日本人はどう受け止めているのだろう。地球温暖化は、人間という人類全体の問題であり、CO2のことなどすぐにでも対策を立てないとならないと、世界会議が行われているのに。そうなるとこの地球に生きる一人一人がこれまでの有り様を改め、対応しなければならないということになるはずなのだが、TV、新聞、週刊誌などのメディアから察するに、その意識は日常に追われ、ほとんど変わろうとしていない印象を受ける。

 そんなことで地球温暖化が防げるのだろうかと思うのだが、どうだろう。

 世界各地で気象変動が頻繁に起こっている。山火事はより大規模になって各地で手のつけられない災害となっている。乾燥のせいで自然発火で燃えてしまう。

 また、世界各地で大洪水が起こっている。アジアでも欧州でも、南北アメリカでも、アフリカでもどこかで前例のない大洪水のニュースが流れる。

 或いはまた、日本のように猛暑続きが世界的な広がりを見せ、シベリアで30度を超す気温になり、永久凍土が溶け始め、南極や北極の氷山が減少している。氷山が溶けると海水位が上がり、既にツバルなど太平洋上の島々では陸が没している。地球異変が起こっていることは間違いがない。

 そうした気象異変とは別の地球異変がある。世界各地で地震、火山活動が多発している。グローバル化グローバル化などと騒いできたが、如何なものだろう。コロナ騒ぎでマスク一つさえも調達できない経済など、なさけないではないかと思う。自動車も部品が届かない、とか、我が家でも頼んだガス器具が2年も待たされた。

 人新世の時代になり、地球のほとんどの地域で干渉しすぎたために、修復できない汚染、破壊を進め、今になってどうにもならない、ではだめだろう。そして最近は、食料調達も危ういと、国は食糧自給のための方策を立てるという。そう上手くいくものか、と思う。

 この国の農業従事者の平均年齢は70歳近くになっている。アメリカ大統領は、食糧の自給できない国は独立国家とは言えない、と言い続けてきた。そのアメリカの言うなりの食糧政策のつけが自給率3分の1の現実。インフラ整備してきたと言うが、食と命のインフラはしてこなかったのか。大変な時代を生きていることを自覚しないと、と思う。           

                      おかげさま農場・高柳功