寒い時には寒さの中で育つ命を

(産地の声)vol.1621  一農家のつぶやき。           2023.11.15

 夏日から一気に冬になった感じ。

 気温は10度台を推移し、寒さが応える季節になった。

 

 TVでは、ヒートショックと呼ばれる症状で亡くなったりすることがあるということだが、寒さの中で急に暖かいお風呂などに入ると対応できないことがあるという。

 寒さの季節は、温野菜がいい。ほうれん草や小松菜、レタスなどもちょっと湯がいて温野菜にして食べれば、体も温まるし食環境も良くなると思うが、どうだろう。

 無農薬や有機農家がよく、旬を食べよう!という。旬とは暑さの夏は暑さの中を、寒さの時は寒さの中に生命力を発揮する野菜を!と言う。科学的にどうなのかは知らないが、その気候の中で人間も生きているのだから理にかなっているのではないか。

 人間も自然界の一員。かって21世紀も人間は動物であるということを訴えていた人がいたが、その通りだと思う。夏野菜であるキュウリやトマトなどの果菜類は体を冷やす食べ物だ。少しくらい、あるいはたまにはいいだろうが、冬に食べるのは如何なものか、と思う。

 自然の中で生きる人間も、自然の流れ=季節、環境に合わせて食べ物を吟味するというのが養生であり、自らの命をいたわる生き様ではないかと思う。

 夏にほうれん草などをつくろうとすると、消毒という名の農薬散布がないと育たない。また冬にトマトやキュウリを食べようとすると石油など暖房設備とエネルギー消費が激しくなる。

 要するに、自然の理に沿わない育て方となって不自然となる。

 それが現代は、年中冬野菜も夏野菜も混在して店舗に並んで、何が旬なのか分からなくなっている。それが欲望の結果なのか、経営向上のためなのか、訳が分からなくなっているようだが、どうだろう。

 私の食べ方の基準は、自然であるかどうかだ。不自然なものは食べないようにしている。あるいは食品添加物(特に化学添加物)など自然界の存在しないものや遺伝子組み換え食品などは食べないようにしている。

 自然界の生き物は、自然の恵みだけで生きている。そこから学ぶことは多い。

 北の方では、雪が降るようになり、寒さの冬を迎える。

 寒さを乗り越えられる食生活をしてゆこうと思う。

                       おかげさま農場・高柳功