(産地の声)vol.1603 一農家のつぶやき。 2023.7.12
暑い日が続いている。 今、夜10時なのだが玄関先の温度計は31度Cを記録している。風もないので何もしていないのに汗が出ている。
日中の気温は玄関先で35度だった。暑い日が続いているが一昨日が一番暑かった。外の日陰の温度計は38度を記録していた。
だが、連れ合いが「ゴーヤが育ちすぎて早く手を立てなくっちゃ」と催促されたので、そんな炎天の中で始めたのだった。手を立てるというのは、ゴーヤは上に伸びるので、ゴーヤの蔓が生えてゆける空間を作ること。幅3メートル高さ2メートルくらいのトンネルを設置する仕事になる。
それ用の鉄パイプがあって、組み立ててゆくのだ。その鉄パイプは野天においてあるので、チリチリに高温になっている。1.8mごとに半円形にパイプを組んで、次はそれらを直管パイプでつないでゆく。マイカ線も使ってネットを張る。
日陰で35度だったので直射日光を浴びる炎天は、40度を超してそれ以上はあったのではないかと思う。下着からシャツまでびしょ濡れ状態だった。暗くなり始めたので途中で帰ってお風呂に入ろうとしたら、あまりにもびしょ濡れなので上手くシャツや下着が脱げない。体にぴったりくっついて剥がれないのだった。
シャワーを浴び居間のTVでニュースを見ていたら、各地で熱中症が出ているとのことだった。この天候では無理もないかなあなどと思う。
異常気象で猛暑と豪雨が同時に起きている日本だが、これからはもっとひどくなるだろうという見解を否定する見解は出ていない。だとするとそれに耐えられる人間つくりを心がけなければならないのだろうと思うが、どうだろう?。
全くの私見だが、ここ50年で日本人の生命力は落ちているように思う。50年前はそもそもクラーラーなど使う家は極小だった。楽しようと体を使うことをやめ、かつ快適を求め暑さや寒さから逃れようと生活環境が一変した。
また、潔癖症と言う言葉が生まれたように、やたらきれい好きになってきた。そうしたことは生命体として、暑さ寒さに対する抵抗力を弱めることになる。つまり環境変化に対していろいろな意味で、抵抗力がなくなることを意味するのではないか。今、梅雨明け状態の猛暑日が続いているが、人間の体は3分の2が水分だから水分を取ることも大事だが、こういうときこそ夏には夏野菜を食べよう。猛暑の夏に元気に育っ野菜が、(特に無農薬有機栽培の)元気に育っているということは暑さに負けない生命力がある、と思っているのだが、如何だろうか。
おかげさま農場・高柳功