(産地の声)vol.1559 一農家のつぶやき。 2022.8.31
巨大な台風11号が発生し心配になる。
地球規模で異常気象が続く。スペインでは雨が降らず40度を超す気温の上昇にともなって、干ばつによる自然発火で山火事が発生し消せない。ドイツでは大干ばつで河川の底が見え海運に支障を来し、山火事も起こっている。
ライン川やセーヌ川など川底が見えるほどだという。エネルギー不足と相まって今度は水不足=渇水騒ぎになっている。
アメリカ北部も気温上昇で、自然発火による山火事が続いている。干ばつによる影響で干上がり、川底からは恐竜の足跡が発見されたという。
欧州や北米ばかり見てきたが、となりの中国も実は大変な渇水になっているようだ。中国は報道規制もあって情報が伝わっていなかったが、実は大変な干ばつが起きていた。
数百の都市でここ2ヶ月40度超えが続き、66の河川が干上がり、長江は一部の水位が157年間で最低だという。1961年からの気象記録以来、最も暑い年となっているという。この干ばつが農業生産に影響すると懸念されている。
この日本は干ばつの反対で、豪雨、洪水の連続である。観測史上の記録を塗り替えること数度。これが連続していることをどう捉えたらいいのだろうか。
今は台風11号の動きが気になる。最高風速は80メートルという記録的な暴風が予測されるという。しかも動きが遅く、そして太平洋の水温が高いので、さらに発達する見通しという。
かってこの産地の声で10年前20年前から農をする中での自然の異変=異常気象の様相を書いてきたが、それらとは違う、日本という規模ではなく地球規模の異常気象の連続の時代になってきたようだ。
防衛省の予算を大幅に増額、とTVは言ってるが、それどころではない。我々の居住する大地がどうなってしまうのか、と言う問題に対してその備えは十分なのかという疑問を持つ。また、地震学会でも北海道から東北にかけての大地震の予報が発表されたが、その対策はどうなんだろう。
地球大異変、大変動の原因の大部分は人間活動の結果だという学者もいるが本当だろう。そのつけが昨今の大災害の連続なのではないかと思うがどうだろう。
当地の田んぼは半分以上が刈り終えたようだ。我が家はこれからだが、雨予報が続き見通しが立たない。地球の混乱と我が農の混迷が同時進行している。
おかげさま農場・高柳功