(産地の声)vol.1548 一農家のつぶやき。 2022.6.15
今日15日は雨の一日だった。お客さんが見えて、無農薬野菜の話を語ってほしいという依頼だった。
千葉県では、生涯大学校というのがあって、園芸を学んだ卒業生の集まりで会を作って交友を深めているという。私の叔母が会員になっていて、たまたま「甥っ子が無農薬栽培をしている」という話をしたら、是非に、ということらしい。
それで、会の事務局をしている方が挨拶がてら依頼に見えた。年齢層が60代から80代の年配の方達で、それぞれ大なり小なり家庭菜園程度の野菜つくりに励んでいて、実際に取り組んでいる人に話を聞きたいという。
これまでも、県の試験場や技術者の話を聞いたけれど、全く面白くも無く聞いていられなかった、などという。DNAがどうの遺伝子がどうのなど聞いてもわからないし実践に役立たない話ばかりだったので、と。
私も上手に話できるか自信は無いけれど、経験だけはあるから、そのつたない経験話でよかったら、と快諾してしまった。
以前、養老孟司さんの新聞投稿で、農家の人は老人になっても畑を耕し元気だ、という話を書いたが、まさにそこに集まっているご老人?達は(私もその中に入る)やる気というか、研究心、向上心が感じられた。
種を蒔き、育てることが楽しいという。そして収穫ができたらお互いが分け合っておいしい、おいしいといって食べられることがこれまた嬉しいのだ。そういう仲間達が20人、30人と集まって、時には旅行や音楽などを学んだりするサークルのような集まりだという。こちらの方がその集まりから学びたいと思う。
キャベツや小松菜などは終了です。これからは夏野菜の季節。コンパクトな野菜が続く。我が家の畑も、キュウリやなす、ミニトマトも収穫できるようになった。端境期から、夏野菜の季節へと移行し始めている。
私はなすが大好きなので今はなす三昧。なすの味噌だれ、なすの味噌汁、なすのシンヤキという炒めて味付けしたものが美味しい!毎食食べても飽きない。一緒に暮らすおばさんが「うまいね!うまいね!」と連発する食事だ。我が家の料理を食べたいという酔狂な人がいたらおいでください。連れ合いの田舎料理だけど。
新人参もできジャガイモも収穫が始まった。これからは夏野菜を堪能してください。
おかげさま農場・高柳功