パソコンが!

(産地の声)vol.1542                     2022.5.3

 コンピュータを使い初めて30年になりますが、最初に使ったものは今のようなウインドウズという画面がでて目でわかるような代物ではありませんでした。

 

 コマンドを打ち込んで初めて画面が立ち上がるというものです。おかげさま農場を立ち上げて会員農家の売り上げ計算を計算機でやっていたのですが、これが大変でした。村に住む従兄弟が「コンピュータなら計算はしてくれるし、早いよ」ということだったので早速成田市内のコンピュータ屋さんに行って勧められるまま購入してしまったのです。ですが、使いこなすには大変な時間と苦労がありました。初めのものは、ハードディスクなどなくて薄っぺらな5インチのディスクを使うものでした。二つあって一つはシステムディスクでもう一つがデータ用です。一々システムディスクを入れて立ち上げてはデータディスクを入れて計算するのです。一枚のデータ量は、たった1メガでしたが結構使えたのです。

 その内、お店の人が「ハードディスクを使いませんか。一々ディスクを入れたり出したりしなくて済みますから」というのでこれも勧められるまま購入、100MBで10万円。でも使い勝手は格段にあがりました。30年前のことです。

 その内、ウインドウズが主流になりましたが、コマンドで使っていたものですから慣れるまでたいへんでした。

 そしてインターネットの時代へ。メールや情報を取るには便利なものができたと思ったのでしたが、ウイルス感染して画面が真っ青になってしまい、メーカーにデータだけでも取りたいと訴えましたが、それはやめた方がいい、と諭されがっくりです。幸いプリントアウトしてあったので復活はできましたが、まとめや整理で復旧するまで1週間もかかりました。こりごりです。ずらずらとコンピュータのことを書きましたが、2週間ほど前に自宅のパソコンが全く動かなくなってしまったのです。自前では直せずパソコンクリニックへ持って行ったのですが、結果はハードディスクの損壊でした。データだけでもとお願いしたのですが、それもかなわず全てのデータもろとも金属屑となってしまったのです。この産地の声もデータも無くなって、仲間のメールアドレスも消えてしまい記録写真、農の記録も消えてがっくりです。田植え時の忙しいときに野良仕事で頭がいっぱいなのに、なんと言うことでしょう。愚痴でも言わないと気が収まりません。そんなわけで愚痴です。合掌。世の中は連休中のようですが、我々の世界に連休はありません。毎日が田んぼと畑仕事に追われています。  おかげさま農場・高柳功