春と夏の端境期です

(産地の声)vol.1540                               2022.4.20

 今春初めて、おまかせセットが10品揃えなくなりました。端境期とはいえさみしいです。冬野菜が消えて夏野菜に切り替わるときなので難しい時期です。

 

 人参ももう少しで冬人参が終わりそうです。特にガンの方やアトピーアレルギーなど疾患を持っておられる方々には申しわけないなあ、と思うのですがどうしようもありません。

 毎週書いていますが、今は今年の作付けに忙しいときです。この地域はサツマ芋の大産地です。どこの農家も家の育苗ハウスには芋苗が育っています。

 苗の管理もさることながら、畑の準備におわれています。私の場合は田んぼが多いので、田んぼの畦刈りから始まって田植えの準備にかかりきりです。

 ムラの田んぼは一部田植えが始まり、あちこちに代田が拡がっています。米価を思うとやってられない!と嘆く米作民ですが何とかこらえてやってます。突然ですがこの国は食べるものを大事にするより、グローバル化を第一に考えているようです。

 米国は全く違う。食糧の自給できない国は独立国家と言えない、と言う論理を見事に実践しています。自給率は100%を超して世界中に小麦や大豆、飼料作物やお米など輸出するほどです。

 それには、国土(耕地)を守り、同時に経営体を守るという政策がしっかりしているという現実があります。それに比してこの国は全く逆です。

 それはともかくその米国も、そういうけれど他国をそのように導こうとはしない。自分の国さえよければ、という魂胆が見え隠れするように思うのですがどうでしょう。しかもその政策の手のひらに乗ってしまっている日本の食事事情のように見えるのですが肝心の日本人は小麦粉が高くなったとか食料品が値上がりして困るとか、目の前のことしか関心を持たないように見えるのですが、どうでしょう(ごめんなさい、間違ってたら怒って下さい)

 話は変わりまして、先週末、夏野菜のミニトマトを教室の皆さんに植えてもらいました。苗が小さな鉢に植えられていたせいでしょう。畑に植えられて毎日ぐんぐん成長する様がわかります。また春の野草摘みということで、ヨモギ、クレソン、セリなどを摘み、タケノコも掘りましたが、初めての方も多くみなさん大喜びでした。今の季節ならではの自然の恵みです。 

                  おかげさま農場・高柳