田んぼが始まります

(産地の声)vol.1539                               2022.4.13

 急に暖かくなり、夏日となって汗をかく一日になりました。最初に蒔いた田んぼの苗もすっかり出揃い、緑のじゅうたんになっています。

 

 いよいよ田んぼに水を入れ我が家も代掻きの準備に入ります。早いところでは田植えが始まり代田もあちこちに増えてきました。毎年書いていますが、代田は美しい!水が一面に張って風がやむと鏡のようになってきれいなものです。

 遠くの風景が田んぼに写り、畦は刈り取られて藤原正彦さんの言う美しい日本の田園風景が醸し出されるのです。木々は新芽を出し春から夏への自然の移り変わりを感じます。

 桜の花が散り、葉桜に変わり庭先に植えたチューリップが真っ赤な花を咲かせました。畑の野道にはタンポポがあちこちに鮮やかな真黄色の花を咲かせています。色とりどりの花が次々と咲き癒やされます。

 今年は3枚田んぼが増えて今年は53枚の田んぼになります。水を入れないと代掻きになりませんが、その前にポンプの準備やら、漏水対策やらやらねばならないことがいっぱいあります。

 と、その前に田んぼが始まると畑仕事ができなくなるので、今日は植え付けのトマトやキュウリのハウスの耕耘、潅水をしました。16日には教室があり皆さんに植えてもらえるように準備仕事です。

 また、畑周りの草退治もしておかないと大変なことになります。代掻きから田植えまで1ヶ月近くかかりますので、モアをかけ草退治をし空き畑はトラクターをかけ、田んぼの終わるまでに草畑にならないようにしておかないといけません。

 今の季節は野菜の端境期です。冬野菜から夏野菜に変わる季節です。我が家の畑の大根や白菜小松菜やほうれん草などみんな花盛りです。油を取る菜種畑も一斉に花が咲き始めて一面の菜の花畑になっています。おかげで今年も自前の油ができ自給できそうです。

 そんなわけで端境期だろうが食べるものがないと生きられません。新規就農の菅野君が頑張ってわさび菜、長ネギ、ラデイッシュ、アートグリーンと今時の野菜を作ってくれています。工夫してお食べ下さい。

 野菜は私達の血液をさらさらのきれいにしてくれます。へたな健康食品よりも私達の命を支えてくれる食べ物です!大地の恵みに感謝!です。

                                おかげさま農場・高柳