(産地の声)vol.1532 2022.2.23
暦の上では春を迎えているにもかかわらず、日中でも10度を下回る気温で寒さが身に応える日が続いています。田んぼを見回って、畦を歩いていましたらタンポポが2輪咲いていました。小さな真黄の花でしたがその鮮やかさは、もう春だよ!と呼びかけているようです。
ハウスを見回り庭先の梅の木もまあるい花芽がぞっくり揃いほころび始めています。人間の体感はまだ冬でしたが、間違いなく春の訪れです。
12日にミニトマトとナスの種蒔きをしたのですが、芽が出始めました。温度が均一でなかったのでしょう、まだ出ない所もありますが早いところは双葉が展開しトマトの木になりかけています。
ナスの方は遅れていますが、元々ナスの方が高温を必要とするので遅れるのはやむを得ません。トマトとナスは同じなす科ですが原産地はナスが熱帯に近い所でトマトはアンデスの高地です。
発芽温度が5度くらい違うようです。ですから同じ育苗床(同じ温度の状態)で育てるとトマトの方が早くナスの方が遅れると言うことになります。
温度管理は太陽次第で一気にハウス内温度が上がるので、気が抜けません。1昨日はお客さんも来たりして朝トンネルをかけっぱなしにしていました。そしたら温度計が40度を超しているではありませんか。慌ててトンネルを開けました。
昨日は以前ホームスティをした銀行員の方が見え、ジャガ芋の種作りをしました。ジャガ芋は種として購入するのですが、そのまま植えるのではなく大きさに合わせて2つから4つくらいに切り揃えます。今年の種芋は180kgとそんなに多くはないのですが切ったもので全部で6千個位になります。結構な手間です。 それが終わって田んぼに行ったら排水路の枯れ草がすごい。なので刈り払い機で始末しようとしたら今度はエンジンがかかりません。
これまでは機械屋さんに頼んでいたのですが今日は天皇誕生日で休みの日でした。しようがないので自分でやるしかないとエンジンのキャブレーターの分解掃除です。4台あるのですが、一台づつドライバーとスパナを使い汚れをガソリンで洗い落とし、コンプレッサーでゴミを吹き飛ばして組み立てます。
終わったらガソリンを入れ試運転をして3台までは順調に回復しました。やってみるものです。ところが最後の機械はうんともすんとも言いません。機械屋さんに頼むしかありません。今時のお仕事紹介でした。
おかげさま農場・高柳