節分を過ぎても寒い

(産地の声)vol.1529                               2022.2.2

  先週、あと1週間で節分で寒が明けます。と書きましたが、予想が外れて節分が過ぎても寒さが続きそうです。上空1500mのマイナス6~9度の高気圧にに日本列島が覆われてしまうようですから。

 

 世界を見るとアメリカの北東部では豪雪に襲われ亡くなる人も出ているようです。交通網が麻痺し、停電もあるようです。南半球ではブラジルで大洪水があり、そこでも死者が出ています。

 思い返してみると、この産地の声で度々異常気象のことを書き続けてきたように思います。3年前の千葉県の台風被害は未だ復興とは呼べない現状のようですし、この地でも古老も経験したことのない暴風雨被害が数年おきに起きています。

 どうなることでしょう。人知を超えた地球の営みはどんなに科学が発達しようと避けられません。台風や暴風雨に加え、地震や火山活動も活発になっていると聞きます。これらの備えはあるのでしょうか。

 また、これは世界経済の問題でしょうが、生産の滞りや流通の滞りが重なって食料品から始まって値上がりが目白押しです。当農場も肥料や出荷資材、農機具など購入資材が一斉に値上がりしています。このままではやばい!です。

 進歩という経済のグローバル化はコロナ騒ぎでその脆さを表しているように思います。一番思ったのはコロナ騒ぎが起こった時にマスクが足りない、と言う現象でした。安い労働力で中国に生産を頼り切っていたので国内にはなかった。

 たかがマスク、されどマスクです。今般また対策を万全にと言いながら、ワクチン不足、そして検査キットも足りず、医師もやりようがない状態のようです。治療薬も不足しこれもお医者さんにとって必要な医療ができないとなって自宅療養だというのですから困ったものです。

 行政は、宣言、要請と国民にはマスクを推奨したり5人以上の集まりはだめとか国民に対する要請、かけ声は大がかりですが、個々人にとっての不安、発熱や咳などがあっても検査薬なくてできない、入院は控えろ、の状態は何なのだろう、と思ってしまいます。

 国民にとって、熱が出たらお医者さんに見てもらえる、検査してもらえる、治療してもらえる、そうなっていることが安心であり、そういう体制を作ってくれる政治行政を求めているのであって、行政からの要請よりも国民の不安に応え安心を享受できる行政政治であってほしい、と思うのですがどうでしょう。

                     おかげさま農場・高柳