地球的な問題

(産地の声)vol.1518                               2021.11.10

 季節は冬となりました。私が就農した頃は10月下旬には初霜が降り、麦まきが始まるのでした。近年は10月に初霜は殆ど降らず、やはり温暖化のせいなのかなあと思います。

 

 宇宙的視点で考えると地球はとてもまれな惑星です。全ての物質は3体変化で固体、液体、気体へと変化すると言うことですが、地球で最も特徴的なことは水が液体で存在するということです。太陽と地球の位置がちょうどいい距離を保っているからです。太陽に近い金星まで行くと高温のため水が水蒸気という気体になってしまい、火星になるとマイナスの温度になって凍ってしまう。

 数年前BBCで地球と気候という放送がありました。地球は太陽系の衛星として1年かけて一周してますが、なんと時速10万キロという速さだという。(本当は逆で人間達が太陽を一周する時間を一年とした)

 それはともかく、気候の変化が何故おこるかというと地球が23度傾いていてそのまま太陽を一周するから、その方向きが太陽からの受け取りエネルギーの違いとなって夏になったり冬になったりする。

 一年の内、春分の日と秋分の日だけは昼と夜が半々の一日となりますが、その日を境に冬に向かったり夏に向かったりしていることになります。大雑把にみて一年を4分の一にすると(春夏秋冬)その切れ目を立冬、立春と言って昔の人は暦を作ったのでしょう。

 同時に液体である水は高温になれば蒸散という形で雲を作り、雲が厚くなったら今度は雨という形で地上に水を供給する、という地球的大循環が繰り返されてきました。水の大循環があって地球上の全ての生き物は生きてこられました。

 太陽から得られたエネルギーと宇宙に放出されるエネルギーが等しければ、今年も来年も同じ地球環境で過ごせるのですが、それが怪しくなってきた、と言うことでCOP26と銘打って世界中の人たちがイギリスで協議してます。

 72年のローマ会議で「成長の限界」が発表されてからちょうど50年=半世紀です。人口、エネルギー、資源、食料問題からのテーゼでしたが、それにCO2が加わり、大気汚染が加わり、プラスチック問題が加わっています。まだある!

 今日はちょっと話しを広げすぎた感があります。大きな問題ではありますが一人一人の問題でもあるとも思うのです。

                                          おかげさま農場・高柳