自衛が必要

(産地の声)vol.1516                               2021.10.27

 それにしても日本人は呑気だなあ!と思うことがあります。それは農薬や化学でつくられた食品添加物について殆ど反応しないということです。東洋経済オンラインで配信されたものです。少し長いのですが抜粋を紹介します。

 

 -「食の安全保障」を確立できるのか、という問いかけつつ、「自国民が食べないもの」が日本に送られているアメリカの農家は、日本に送る小麦には、発がん性に加えて腸内細菌を殺してしまうことで、様々な疾患を誘発する懸念が指摘されているグリホサートを雑草ではなく麦に直接散布している。収穫時に雨に降られると小麦が発芽してしまうので、先にお除草剤で枯らして収穫するのだ。枯らして収穫し、輸送するときには日本では収穫後の散布が禁止されている農薬イマザリルなどの防かび剤を散布する。

 「これはジャップが食べる分だからいいのだ」とアメリカの穀物農家が言っていた、との証言がアメリカへ研修に行った日本の農家の複数の方から得られている。-中略-問題なのは、アメリカからの輸入穀物に残留したグリホサートを日本人が世界で一番摂取しているという現実です。

 アメリカで使用料が増えているので、日本人にはグリホサートの限界値を6倍に薄めるよう要請され緩めてしまったのだ。(日本では、2017年にこれまでの小麦等の残留基準5ppm以下から30ppm以下へと規制緩和した。)と。

 また、昨年には蜂蜜のグリホサート残留が問題となりました。蜂蜜は、輸入が9割となっています。業界が政府に働きかけて残留基準を見直すよう要請しました。これまた規制緩和で、0.01ppmから0.05ppmとなれば違反蜂蜜の殆どが違反でなくなります。

 一体どういうことなのでしょう。アメリカではグリホサート訴訟が数千件出てすでに開発者であるモンサントは裁判で賠償となっていますし、EUでも禁止または厳しい規制になっているというのに、日本人は何の反応も見せていない。

 ように見えるのですが、、、。世界のミツバチの3分の1がいなくなり、殺虫剤ネオニコチノイドがアメリカでも欧州でも禁止に動いているというのに、無規制の国日本。これもまたニュースにもならない。

 公衆衛生の第一人者東京農大の渡邊教授は、米を食べる人の腸内細菌叢は小麦中心食と異なり、その腸活がウイルス抑制に効果があるという。我が家は、3度の食事でご飯と味噌汁を食べ、小麦は自分で栽培したものを食べ、蜂蜜は有機仲間の蜂蜜をいただいています。自衛です。    byおかげさま農場・高柳