(産地の声)vol.1513 2021.10.6
秋の夜長と言うことがありますが、急に夕方が早くなった感があります。これまでは6時頃まで明るかったので、少々夕方にあわてています。このまま大きな台風もなく順調な天候が続くといいのですが、、、。
秋まきの大根も芯食い虫が出始めています。これまでの50年で作物の生育環境も大きく変わりました。外来と思われる虫も増え、レタスなど虫の被害など殆どなかったのです。
雑草も外来の雑草が生い茂るようになりました。病気対策もこれまでの病気だけでなくウイルス対策も始まって、サツマイモの産地である北総地帯の苗はウイルスフリー苗が主流になりつつあります。
鶏はインフルエンザの流行で昨年1千万羽以上が処分され、豚さんも豚熱というウイルス性の病気になり数千頭が処理されています。牛も数年前の宮崎県の流行で県内の牛が全頭殺処分されています。
人間も自然界の一員です。作物という植物の世界でも地域の生態系バランスが崩れ始めて、動物の世界も生態系に異常が出始めていることを思うと、これが人間にも影響を与えるのでは、と危惧してました。
過ぎたる人間活動の結果が、コロナを引き起こしているとしたらどうなのでしょう。CO2の問題も人間活動の結果だと国際機関が断定したようです。
奇しくも今年度地球温暖化現象を解明した研究でノーベル物理学賞に日本人の真鍋博士が受賞しました。
ノーベル賞を喜ぶのはいいのですが、問題は地球温暖化の原因に目を向けることなのではないでしょうか。コロナウイルス対策も地球温暖化も結果に対して対応するだけでなく、そうした原因=人間活動のあり方が問われている時代のように思います。
コロナ対策もワクチンを作ったからと言ってウイルスはなくなりません。農の世界でも殺虫剤を散布したとて虫はいなくなりません。より変異した害虫がはびこるだけです。そして土壌や水空気の汚染が進行するだけではないのか、と思うのです。30年後も50年後も子々孫々が生きられる地球自然環境を残したいと思うのです。
おかげさま農場・高柳