稲刈りが出来ません

(産地の声)vol.1508                                 2021.9.2

 さあ稲刈りを始めよう!と準備し始まったら雨です。

 ムラの田んぼは8割り方刈り終えています。私はちょっと遅い田植えなので遅いのですが、畑の始末も終え9月に入ったら稲刈りを始めるつもりだったのです。

 

 稲の育ちはちょうど刈り時になっていたのですが、これで数日は田んぼの仕事になりません。週間予報も余り芳しくないようです。

 野良には出られないので雨の合間を縫って栗の木の周辺の草刈をしました。栗は栗拾いとはよく言ったもので、田の果実と違ってもぎ取りなどと言うことはしません。落ちてきた栗を拾うのです。

 連れ合いが「もう栗のいがが落ち始めているよ」と言っていたのですが、例年は月中旬頃からでした。草刈り機で刈り始めたら結構な実がありました。「このままでは刈った草に埋もれてしまう」ので、カゴと火バサミを持って栗拾いになってしまいました。

 今年は例年からすると10日くらい早い落果です。天候の加減か8月に落ち始めることはなかったのですが、収穫が早まるほどの天候のせいなのか、1昨年の台風で主幹がボッキリ折れてしまったのが影響しているのか、なぜか早い落果現象です。拾った栗は、約3kgくらい。粒が小さめです。連れ合いが「煮て食べよう!」とすぐに火を入れ食べましたが、栗の味です。

 ようやく猛暑の夏が終わったと思ったら雨と急な気温低下です。

秋野菜の種蒔きやら定植の時期で、適当な雨はいいのですが、続くと困ってくるのです。

 私達の仕事は、予定通りというわけにはいきません。天候に合わせて仕事をするしかありません。自然の恵をいただく仕事ですが、自然の動きに合わせて対応するしかないのです。

 他の仕事のように、計画通りとか、マニュアル通りという訳にはいかないのです。今年のショウガはお盆中の雨続きで、全滅してしまいました。

 夏野菜も終わりに近づき虫食いや傷みが出始めています。季節の変わり目と言うことでいわゆる端境期にもなります。

 白菜や大根、ほうれん草や小松菜など秋冬野菜の種蒔きが始まりますが、天候が心配です。

                                                         おかげさま農場・高柳