成長の限界

(産地の声)vol.1506                                  2021.8.18

  九州中国四国地方は再度の豪雨に見舞われています。TVで見る被災地の状況は目を覆うばかりです。早く例年の天候に戻るよう祈るばかりです。一方で、コロナウイルスの感染拡大が進み、医療崩壊が叫ばれています。

 

 日本だけでなく世界中で気候変動、洪水の頻発、大規模の山火事が発生し、なかなか鎮火しないなど、まさに地球温暖化?地球異変が収まりません。天変地変という大自然のなせる行為は人間の知力を超えています。

 そういうときは、ただただじっと受け止め耐えるしかありません。それが人間の行為の結果によるものだとしたら大いなる反省というか、人間の生き方を改めるしかないと思うのですが、どうでしょう。

 あらためて70年代に発表された「成長の限界」を読み返していますが、人間の行為が地球の回復力を超えると取り返しのつかないことになると警告しています。警告通りではありませんが、地球の回復力を超えつつあるという点ではその指摘は当たってしまっているようです。

 エネルギー、資源の使いすぎ、工業化社会の進展による環境汚染の深刻化などは、今現在CO2の増加、大気汚染、水質汚染、プラスチックゴミに代表される水質汚染、大地汚染が現実となっています。

 昭和55年当地の獣医師さんが「失われた自然、破壊と未来」という300ページに及ぶ本を書かれた。当人が私に「是非に」といただいたのですが、各地を歩き抑えられないを憂いを書き綴っています。

 ただ単に目先の対策を、と言うだけでなく50年100年先を考えた人間の生き方が問われている時代なのだ、と言うことでしょう。

 現実に戻ってー当地も長雨が続いていましたが、ようやく雨が上がり始めました。雨が上がって田畑を眺めると一斉に雑草が茂っています。しばらくは、雑草退治の仕事が続くでしょう。暑さがなければ、、、、。

 天気が上がったと思ったらムラの中では稲刈りが始まったようです。我が家の稲はまだまだの状態ですが、準備は進めなくてはなりません。

 お葬式があり、千葉市に住む人が「日本人はのんきに構えているけど、これからは食べ物がなくなるよ。それも10年以内くらいに!」と囁くのでした。木を見て森を見ず、が今の日本人ではないか?というのです。

                                おかげさま農場・高柳