我が家も水害

(産地の声)vol.1501                                2021.7.14

 日本各地が線状降水帯という豪雨に見舞われている最中だが、この地でも一昨日のどしゃ降りはすごかった。時間にすれば激しい雨は1時間くらいだったのだが、我が家の庭は池になってしまった!その庭を流れる水が50坪ある作業場を水浸しにしてしまったのだ。

 

 私の家は国道51号線沿いで、国道より7.8m低い。国道と我がの境界に幅60センチのU字溝があるのだが、上流からの流れが間に合わず、水流があぶれ、小さな畑の土を掘りそのまま我が家に流れ込んだ結果だった。

 一番の被害は、家の脇の育苗ハウスにその濁流が流れ込んだことで、今までハウスに流れ込むと言うことはなかった。中には小麦と菜種が干してあり、下敷きとなっているブルーシートにまで浸水してきた。

 多少高めに設置してあったのでかろうじて逃れた感があったが、よく見ると一部だが菜種も小麦も浸水。乾燥途中のタネ類はいったん水を含むと急速に吸水しすぐに芽を出してしまう。浸水した部分をとりわけ一応対処したがどうなるか分からない。

  その後田んぼの見回りをしたら、河沿いに設置していたポンプが水没して、水流に乗ったゴミがその証拠のようにこびりついてた。水はいくらか引いていたが平時より2m以上水深が上がったようだ。

 だが、熱海の土石流被害や各地の水難からすればまだましです。

 

 話変わって。昨日ホームステイで学生さんが来ました。隣の茨城県出身だそうで、「水田に囲まれたところで稲を見るのが大好きで気持ちがいい!」とおっしゃる。今時の稲は最高の生育最中で稲の葉が伝面を覆い尽くしています。「風にそよぐ緑がなんとも言えない。秋になって一斉に刈り取られ、田んぼに何もなくなってしまうことがとても寂しい」などと話しています。

 日本人の母とフランス人の父を持つ彼女ですが、顔は日本人離れをしているのですが、その心は日本人として育ってきたようです。自然を身体で感じ、感動できる人との出会いは癒やされます。

 悪天候続きでキュウリも枯れてしまいました。ナスやピーマンなども生育停滞です。早く梅雨明けして野菜達が生育回復する時を願ってます。

                   おかげさま農場・高柳