梅雨が凄いです!

(産地の声)vol.1500                                  2021.7.8

 おかげさま農場の片岡です。雨が凄い事になっていますね。熱海などとんでもない被害になっていて、こんな災害が毎年起こるのが当たり前になってしまったという事に愕然とします。と同時に今までの経済優先の時代から、「お金より命があることの有り難さ」に意識が行く時代になったんだな~とも思います。

 

 また、コロナの登場で世界中が大混乱ですが、あえて言えば、「健康が第一」という当たり前の事に気づかされたとも言えますよね。そういった意識変革の時代なんでしょうね。

 さて、成田も警報が出ていたので「そちらは大丈夫ですか?」とご心配の声を下さった方もいましたが、この辺りでは大きな被害はありませんでした。ただ、実野菜はほとんど生育しないので野菜の品数を揃えるのに苦労しています。

 実野菜は虫が飛んでくれることで受粉します。ところが雨だと虫がなかなか飛ばず受粉が上手くいきませんし、受粉しても花が落ちたり変形果になりやすかったりします。

 また、高温多湿により病気も発生します。ある程度の健康体なら、多少の病気も跳ね返す力があるのですが、ここまで雨が続くと光合成もままならないので病気が広がりやすくなります。

 皮も薄いので虫にも食べられやすく、良く言えば軟らかく食べやすいのですが悪く言えば軟弱です。また、晴れてもすぐに収量が戻るかというと、そうはいかず、きちんと受粉をして実が生育するまでには2週間ぐらいはかかるのです。

 そんな農家泣かせの梅雨の中、水を得た魚のようにぐんぐん育っているのが雑草です。梅雨の時期は毎年「あ~、草が・・・」と嘆かわしいほど繁茂します。畑がぐちゃぐちゃなので草取りに入る事もなかなか出来ず、毎年「草が食えたらな~」と思っています。

 そんなこんなで農の現場は長雨で大変な状態ですが、毎年の事ですので仕方ありません。普段の生活でもジメジメ蒸し蒸しでちょっと動いただけで汗がにじみ出てきますが、家にこもらず、わずかなお日様の光を浴びて体を動かす事は大切ですよね。また、ジュースなど飲むぐらいならトマトやスイカなど命の塊を食べた方がよっぽど健康的です。そして冷たいものばかりだと胃腸も弱ってしまうので、温かい味噌汁やお茶、また、梅干しやラッキョウなどを食べて毒素を排出し、来る夏に備えましょうね。                        

                        おかげさま農場・片岡弘充