(産地の声)vol.1497 2021.6.17
我が家の土間続きの梁に巣にツバメがきたのは4月の下旬頃だった。ツバメが人間の住まいの近くに巣を作るのは安全のためと聞く。で、ムラの古老が言うには最初に巣に入るのは雄なのだそうだ。
そのツバメが雌を引き込み始めたはいいが、1対とならず3羽となって家の中を飛び回っていたのだった。家人曰く「オイオイそれでは3角関係ではないか?」と。3羽が土間や座敷内を飛び回って泣きわめいていた。
それが数週間続きそのままでは子ができないのではと心配してたのですが、何とか結婚の運びとなったようで、五つの卵を生み21日で孵化し誕生したのだった。それから約3週間親鳥はせっせと餌を運び、ちょうど日曜日に巣立ちとなった。巣立ちの時に親鳥は餌を運ぶことをやめ、近くの梁に止まりながら巣を行ったり来たりして巣立ちを促す。子ツバメたちは巣の周りで羽をばたつかせて(訓練?)一気に飛びたっていった。
田植えが済み一段落と思いきや休みない日々が続いています。気温が上がりキュウリやトマトの手入れ、そして毎日の収獲が始まり、秋に植え付けたタマネギやジャガイモ、菜種、小麦の収穫などが同時進行の時期となるのです。
タマネギは引き抜いたあと太陽に当てて日干しします。雨予報がでると慌ててビニールがけです。菜種は食用油を取るためですが刈り取りをして約10日で脱穀塩梅になります。とはいうものの仲間のみんなも大忙しの季節なので「いつ終わるんかしら」と心配しながらの仕事だったのですが、これも何とか教室の皆さんや仲間の皆さんの応援があって無事終了しました。感謝=おかげさま、です。
昨日、農機センターからコンバインが届き(と言っても中古の)小麦約3反の刈り取りを終えました。これで小麦粉ができ、食用油も確保できます。
季節はすっかり夏野菜になりつつあります。キュウリ、ナス、トマト、ピーマン、ジャガイモ、タマネギなどに人参も加わり品目も多くなっておまかせセット野菜もまかなえるようになってきました。
そんな中梅雨入りの宣言がでました。ここのところ雨が少なく仕事は順調に進みましたが、今度は天気を見ながらの仕事、作物の管理がお天気次第ということが続くようです。コロナ対策でいっぱいの世相ですが、梅雨の高温多湿という雑菌の繁殖対策も忘れずに!
おかげさま農場・高柳功