田植えが終わりました

(産地の声)vol.1494                                    2021.5.26

 ようやく我が家の長い田植えが終わりました。今年は、田んぼの管理が行き届いていないせいで遅れに遅れての田植えでした。反省材料がたくさんです。

 

 仕事は段取り八分と言いますがその通りです。田んぼがどうなっているか、どうすれば植え付けができるか、そうしたことをよく知り分かり、そして順番にこなしてゆくという段取りが大切です。

 50枚の田んぼの現状をよく把握していなかったこと、田植え機やトラクター、そしてユンボと言った機械類の整備点検、農具の準備などを日頃チェックしていなかったとも言えます。

 農家は全ての仕事を自分がします。誰かがやってくれることはありません。やらなかったことやれなかったことは全て自分のせいです。日頃家族には、良いことはおかげさま、良くないことは自分のせいなどとほざいていましたが、それが自分にまわってきたように思います。

 と、周りを見渡してみると畑が雑草に埋もれていました。早速モアを使い雑草退治です。いつも書いていることですが、無農薬栽培の最大の障害は雑草対策です。少しばかりつくったブロッコリーも雑草に埋もれてどこにブロッコリーがあるのか分からないほどです。

 害虫対策にネットをかけてあるのですが外から見ると雑草の方が多い感じでした。連れ合いに草取りを頼んで見たら、ありました!何とか生きていたようです。また、農薬入りの小麦粉は食べたくないので小麦を作っているのですが、これが例年と違い、早、黄金色になってきました。今年は生育が進んでいるようです。自家用の菜種も早、色づき始め刈り取りの季節になろうとしています。

 この近辺で小麦や菜種を作る人は極めて少ないです。たぶん日本人は自分の食べているものに殆ど気を遣わない国民性があるようです。

 私は私達人間も自然界の一員だという認識なので自然に背いて生きることはできない。自然界に存在しなかった物質を避け、自然の中で育った生命力のある食べ物を食べて生きることが本当の生き方ではないか、と考える人間ですので、非効率と分かっていても日頃食べる小麦粉や食用油の自給を試みているのですが、実際の所、大変なのです。

 世の中はコロナ騒ぎですが、我が家は全く我関せずで、先日銀行に行ったら「マスクは?」と問われ、「ないです」と言ったらマスクをくれました!。

                    おかげさま農場・高柳功