健康体で過ごしましょう

(産地の声)vol.1493                                    2021.5.19

 まだコロナが治まらず、20、30歳代の若者が重症化することが報道されています。どういうことなのでしょう。

 

 20数年前カンボジアに行ったことを思い出しました。それはカンボジアに南伝仏教の経典の贈呈式の参加のため20歳から80歳代のメンバー80余人で行った時のことです。

 

 当時のカンボジアはポルポト政権が終焉し、新国家として出発して間もない時でした。社会状態も安定せず衛生状態も良くなく、停電もしょっちゅうと言う状態でした。

 1週間の日程でしたが着いた翌日から20.30歳代の青年達が次々と発熱や下痢などに襲われ静養を余儀なくされてしまったのです。水や食べ物に当てられたのでしょう。私達の年代以下はほぼそうつぶれでしたが、それ以上80歳代の人たちはかくしゃくたる健康を維持してたのです。

 これは、あまりにも日本という社会が潔癖主義が進み過ぎたからではないか、と感じたのです。私達は普段の環境で雑菌やウイルスに囲まれて生きています。それら雑菌の負けない為に抵抗力や免疫力機能を体内に持っています。

 生まれた直後の無菌状態の赤ちゃんからお母さんのおっぱいを始め環境中から雑菌を取り込み、一方で細菌と共生しつつ、一方では敵となるものは免疫力、抵抗力で退治するという機能を強化しつつ健康体になっていきます。

 あまりに環境が潔癖すぎて身体が抵抗することを忘れ免疫力を発揮することなく育ってしまうと、体内に侵入された敵に出会ったときに為す術もなく侵されてしまう、と言うことになってしまうのではないか。そんなことを考えたのです。

 雑菌もウイルスも目には見えない敵です。人類誕生からあったものに対し訓練されていない環境だと対応する機能が十分発揮できずにやられてしまう、ということもあるのではないかと思うのです。考えすぎでしょうか。

 季節は夏になり梅雨入りが始まったようです。夏野菜が出始めました。ズッキーニやスナップエンドウ、キュウリも出始めました。人参は新人参になりましたがもう少しすると、ジャガイモやトマト、ピーマンなどが出始めます。 旬の無農薬自然栽培の生命力のある野菜を食べて免疫力アップ、生命力を期待したいものです。

                        おかげさま農場・高柳功