国会議員さんとの話し合い

(産地の声)vol.1482                                     2021.2.17

 今日は、2人の国会議員がきました。農業現場で生きる皆さんの現実、そして課題などを伺いたいと来られたのでした。有機農業をしている仲間から「一緒に有機農業の話しをしてくれないか」ということで賛同。

 

 その仲間は、草生栽培と言われる栽培で、草も生き物だとして無駄にせず抜いた草を草マルチだなどと言う独自な栽培です。ポリマルチも使わず、自然物だけで育て自然の成長に任せるといった農法です。

 その彼の知り合いが議員さんと知り合いで、今日の話し合いとなったのです。午前中に彼の畑を案内し、午後におかげさま農場に到着。コロナ対策中なので昼食は別々にとりたいと慎重な対応でした。

 こちらは農家6人が参加し、各々の取り組んだ訳と、農業の話をしつつの自己紹介から始まりました。

 一人は、須藤元気さんと言う元総合格闘家という人です。私は全く知らない方でどんな人かと思ったのですが、気さくな方で私たちの話も丁寧に聞いてくれました。実家が割烹料理屋で、一方格闘家としての身体作りをしてきた中で、「何を食べるか」が人間の身体を変えてゆくことを実感してきた。

 日本には素晴らしい文化がありその一つが食文化。一方で農薬の過剰な使用、種子法廃止による遺伝子組み換え食品の不安を覚える。食の安全を守るための政治、「安心して食べられる、そんな日本食の伝統を取り戻したい」そんな議員さんでした。

 もうひとかたは、秋田県選出の寺田静さん。お子さんがいて食べ物の大切さを思う。須藤さんと同じく安全で健康な食事が大切と考える方で、須藤さんの企画に乗って一緒に来られたとのこと。

 呼びかけ人の佐久間さんが誘った八木さんは遠く房州の方から駆けつけてくれました。有機農業は単に栽培技術だけの問題ではない、地域と環境を守ると言うことではないか。そこには将来を見通した自然と人間の関係を築くものなのではないか、などと・・・。

 議員さんも偉ぶることなく、参加した農家の皆さんも忌憚のない話しぶりでいい雰囲気で勉強会を終えました。政党ではなく政治家個人の考えが見える良い話し合いでした。

                                   おかげさま農場・高柳