産地のつぶやき

(産地のつぶやき)vol.1474                                 2020.12.23

 とうとう冬将軍が到来したようだ。ハウスの灌水栓が凍結、破裂してしまった。

 

早朝、近所の人から「ハウスの方から水がゴンゴン流れているよ!」と聞かされて行って見たら噴水のように水があふれ、急遽電源を切って止めるしかなかった。

 家の前の温度計を見たらマイナス6度だった。

我が家は、屋外に4カ所水道栓がある。それらには防寒対策でコメ袋をかぶせておいたのだが、それらは凍結せずに無事だった。

 ハウスの中は一枚ビニールが張ってあり、屋外からすれば大丈夫と思っていたのだが、期せずして破裂してしまった。

 で、今日部品を調達し修理し、電源を入れたら、今度は貯水タンクの付け根の部分から漏水するではないか。噴水のように水が飛び散り、あわてて再び電源を切って止めたはいいが、解体したらその部品自体が損傷しているではないか。

 種蒔きした小カブのハウスに灌水する予定ができずに日が暮れてしまった。

 北陸から東北にかけては豪雪が続いているようだが、その寒波が太平洋側にも来ていると言うことだ。今年は例年より早い冬の到来で、北陸や東北の豪雪を思うと仕方ないのかも知れない。

 畑の大根もこの寒さですっかり凍り付いている。午前中の大根を見ると肌が透き通るようになって凍り付いているのがわかる。そんな時は畑の土と大根が凍り付いて離れずくっついているので抜けない。

 抜けないと言うより凍り付いた大根を抜いて食べても、がりがりの大根になって食べられたものではない。なので、太陽が昇り大根に生気がもどったところで抜くことになる。生き返った大根も葉っぱが霜でしおれてしまっているのがおしい。

 我が家の食卓は根もの野菜づくしで、大根の煮物、ゴボウと人参のきんぴら、里芋の煮物、そしてホウレン草、味噌汁の具は長ネギなどでそれにイワシの目刺し焼きの食事だった。ご飯に味噌汁、そして野菜の伝統食?で冬を乗り切ろう。

 世間はコロナウイルスで大変なようだが、ウイルスはなくならない。ウイルスと共生する道を模索するしかないと思うのだが、いかがなものだろうか。

 ゴキブリは2億年前からウイルスも人類=ホモサピエンス以前からの生き物?で大先輩だ。少しは遠慮したほうが地球は安堵するのではないだろうか。

                        おかげさま農場・高柳