稲刈り時期です

(産地の声)vol.1460                    2020.9.2

 いくらか暑さが収まりつつあるかな、と思っていたら台風が発生し始めました。九州地方では、台風9号が猛烈な勢いで北上しています。7月には豪雨被害が続いたのに、またまたの豪雨と暴風が襲いかかっています。

 

 そして9号が猛威を振るう最中に、次の10号が発生し、さらに発達して大きな記録的な台風になると気象庁は警告を出しています。

 7月の九州地地方の豪雨災害に続き、秋の台風災禍は日本列島を荒らし回ろうとしています。7月の災害復旧だけでも数年かかると思われるのに今後の台風災禍を思うと、もう立ち直れない農業崩壊が進んでしまうかも知れません。

 そう思うのは私たちの考えすぎかも知れませんが、別の見方をすれば日本人の生存基盤の崩壊とみる方が正しいのではないか、などと思ったりします。

 これから稲刈りを始めようとしている我が家としては台風続きの悪天候で、仕事が進まなかったり、大雨で水没しはしないかと心配です。今日も雨が少し降り、田んぼの稲刈りはできません。こんな天気では稲刈りになりません。

 コンバインによる稲刈りは、雨が大敵です。雨が上がっても稲に水滴がついているようだと脱穀機の中でつっかえてしまうのです。ですから雨が上がっただけでは稲刈りが始められません。稲に水滴が無くなれば、何とか刈り取り作業に入れるのですが、天候次第の仕事なのです。

 ムラの大半は稲刈りが済んだようです。私はムラの皆さんより少し遅い種まきなので遅れて稲刈りにならざると得ません。むすめ曰く「お父さん!みんなと同じ時期に種まきしようと言ってるでしょ!」「そうなれば早く刈れたのに!」と苦情たらたらです。

 少しは娘の言うことも聞いて反省し、来年は早めにしようかと考慮中です。まだ、今年の稲刈りが始まらないのに来年の話をしてもしょうが無いのですが、今日は乾燥機や籾すり機の掃除点検作業をしながらそんなことを考えていました。

 野菜たちもニンジンが終わりに近づき、ジャガイモも同じくです。9月に入り新里芋が出始めます。もう少ししたらサツマイモも出る予定ですが、品薄状態が続きそうです。

 秋作が始まり、大根や白菜、そしてほうれん草や小松菜、小カブなどの種まきが始まります。これからの天候の良いことを祈っています。

                        おかげさま農場・高柳功