猛暑です

(産地の声)vol.1457                    2020.8.13

 猛暑が続いています。家から出て畑に出ただけで汗が吹き出します。野良にはクーラーなどありませんから野外は40度以上の気温です。

  5月に蒔いた胡麻は7月の雨天続きでとろけてなくなってしまいました。種を蒔いて1週間くらいで順調に芽が出たのですが、雨続きの湿気過多のせいでしょう。胡麻は中東地区が原産地です。いわば砂漠状態の地の植物です。

 胡麻を作りたいという人が現れ一緒に種を蒔き、途中で草取りや元寄せなど管理していたのですが全滅状態だったので、再度挑戦してミニポットに種まきし苗になったところで今度は空いたハウスに植えることにしました。1週間ほどたったのですがさすが砂漠地帯の作物で水もかけずに見守っていたらなんとしっかり根付いています。問題なのは、根切り虫がでて数本食べられたことです。

 思い返しますとこの産地の声で20年前くらいから異常気象だと騒いできたのですが、今はさらに異常が上昇し?地球全体にその影響が出ています。隣の中国でも豪雨と大洪水が、さらに韓国でも同じ災害に遭っていますし、今フランスでは40度以上の猛暑が記録され続けています。

 そうした異常気象に加え、コロナウイルスという厄難が世界中を襲っています。コロナ騒ぎは私たちにはほとんど影響を受けないでいます。と言うのも私たちの相手は大自然であり、三密などと言う場はほとんどないからでしょう。

 いつもと同じく生活し、例年と同じく種を蒔き畑や田んぼを行き来しています。マスクなどすることなく「なんであんなに騒ぐのかねえ?」などとのんきな話し塩梅です。

 我が家はクーラーなどというのは自然に反すると設置してありません。昔作りの家なので戸障子を開け放てば風は家中を吹き抜けます。それで良しとしてますが、扇風機はあります。

 都会では熱中症を防止するにはクーラーをつけてとTV出注意を呼びかけていますが、やむを得ないのでしょう。人間も自然界の一員であることを思うと人間以外は自然の中で生きています。クーラーがないと生きてゆけない社会の方が不自然と言ったら叱られそうです。ですが、そのクーラーというエネルギー消費が温暖化をさらに推進しているとしたら少しは人間社会の有り様を改める必要があると思うのですが、どうでしょうか。

 いったん百年くらい前の時代を思い返しリセットするなんてできないか。

                       おかげさま農場・高柳功