巣ごもりから農村へ

 おかげさま農場の片岡です。高柳場長が書けない時にだけ頼まれるのですが、久々の登場です。

 さて、6月上旬は最高気温が30℃を超えたりと異常な高温が続きましたが、ここしばらくは雨がまあまあ降って落ち着いています。梅雨の時期に雨が降らないと地温が下がらないので夏が異常に暑くなりますし、畑もパサパサで作物も生育がにぶり農家も困ってしまいます。そして何より河川の長さが短い日本では水不足が起きてしまいます。今年は空梅雨傾向なので、本当の梅雨らしい雨というのは無いまま終わりそうですが、まあ、何とか少しでも降ってくれて有り難いです。

 一方で、草も同様に沢山生えます。1週間でボーボーになってしまうので、除草剤を使わないおかげさまのメンバーの現在の仕事の半分近くは草退治です。

 

 さて、先週の土曜日は「食と命の教室」でした。4月がコロナの自粛で中止し、5月は県内の近隣の方だけでこじんまりと開催しましたが、今回は自粛明けということもあって、東京の方もみなさんお越しで久々に沢山の人数が集まりました。

 高柳場長からは「コロナと騒ぎすぎだと私は思うのですが、みなさんいかがですか?テレビを見ているとまるで別世界の事と思えてしまいます。それより仕事が無く死んでいる人もいます。また、都心と農村の差も出たかもしれません。生き物は密になれば病気になりやすい、というのは動物でも同じです。鶏さん、豚さんも密飼いするから抗生物質などを使うわけです。そして、もし命が大事というなら、検査したい人が全員検査出来るべきなのにその体制も無い。いったいこの国は何なのでしょうね?」とのお話が。場長はマスクを一切していないのですが、それは農村では店に行く時ぐらいしか人に会わないからで、2mどころか半径2kmに鳥しか見えない、なんていう生活が当たり前なのです。都心とは全く状況が違う中で「コロナ騒ぎ自体が自然では無い」と思っているようです。

 そんな雰囲気に「行っても良いですか?」と当初は遠慮気味だった東京からお越しの方も安心して田畑を楽しんでくれました。実際、「ずっと巣ごもりで久々にこんなに日の光に当たりました!」という人が多かったです。また、素足で田んぼに入ったらみんな一気に解放されたのか、キャッキャととっても楽しそうでした。ゴマ畑の草取り、ジャガイモの収穫とみなさん汗を流し、「久々にお腹が空きました!」ともぐもぐ昼食を食べ、心地よい疲れにとても満足気でした。

 農村は今は草がボーボーの時期です。体力が余っているなら、密とはほど遠い農村に是非草取りにお越し下さい。