農村の美しい風景

(産地の声)vol.1449                    2020.6.17

 ようやく我が家のミニトマトが色づき始めました。種まきは2月の15日。「食と命の教室」に参加する皆さん10数名で床土を作り種まきをしました。あれから4ヶ月。同じ日に種まきしたなすもいくらか採れるようになりました。

 なす科の野菜は収穫まで時間がかかります。隣のキュウリは、4月7に種まきしたのですが5月の下旬には採れ始めています。成長するのは早いのですが、終わるのも早いのです。

 ハウス栽培では糸でつるをからませ縦に成長させます。約1ヶ月で人間の背丈まで伸び、そのときには下位に咲いたキュウリが順次成長し収穫となります。

 ところが今年はきゅうりもなすもアブラムシが大量発生し大分痛めつけられています。先月のこの欄にも書きましたが、本来は気持ちよく葉が展開する感じですが、アブラムシがつくと葉が丸まって縮まり成長点まで達すると、それこそ成長が止まってしまいます。連れ合いが水をかけたり葉掻きをしたり管理してますが、中々思い通りにはならないようです。

 今年の梅雨は空梅雨の感じです。乾燥が進む天候もアブラムシの発生に関係するようです。仲間曰く「照りアブラムシだな、それは」といいます。(葉がてかてかと照りあがる感じになる)気温が高くなり乾燥するとアブラムシだけでなくカボチャなどの瓜類にはダニやうどんこ病が蔓延するようになります。

 やはり適度の雨=水分、湿度があった方が野菜たちも順調に育つようです。

私たちの地方はサツマイモの産地です。台地に上がるとニンジンやジャガイモ畑が転々とありますが、見渡す範囲の半分以上はサツマイモ畑です。(私の家は田んぼ地帯なので地域としては低地と言える)

 一方水田地帯は水田が青田に代わり、青々とした景観になっています。植えられた苗から分けつが進みすでに必要茎数が得られ早い田んぼは水を抜く中干しという管理に変わってきています。後は体作りをして穂を出す準備期間です。

 稲が植えられていない部分の畦や河川の土手には雑草が茂ります。数年前から私の村では環境保全会という名で有志で河川や排水路の整備管理をするようになりました。地域の景観を地域みんなできれいにしよう!というのです。農家も非農家も一緒になって道路や小河川の土手など荒れ地をなくす会です。

 谷津田に広がる田んぼの緑のじゅうたんとみんなで荒れ地をきれいにした土手や道路などのコントラストの景観は美しい!気持ちがいいものです。

                  おかげさま農場・高柳功