寒さ一転、暑い日々

(産地の声)vol.1446                     2020.5.27

 宮沢賢治の詩ではないけれど、先週は「寒さの夏はおろおろ歩き~」と言った様相だったのですが、今日は汗だくの一日でした。まだ田植えが終わらずその前の仕事である田んぼの代掻きが済んでいないのです。

 

 ポンプをかけ水を入れ、畦の草が凄いので畝刈の一日でした。代掻きの田んぼだけに畝刈すればいいかと思っていたのですが、田植えの終わった田んぼも復活した草が!!、見るに見かねる現状です。

 都合15,6枚の田んぼ面積にして1町6反くらいやってしまいました。畝刈機と刈り払い機でやったのですが結構疲れる仕事です。

 家に帰ったら連れ合いが「キュウリ収穫が始まったよ!」ということで今週の宅配はキュウリが入ります。我が家の新物です。まだ少ないので2本入りですがよろしくご笑食の程を!

 4月に来た中国の留学生が1ヶ月ほどウーフしてましたが22日、無事に中国に帰りました。日本の大学で院生を卒業し、上旬には帰る予定だったのですが、急遽、飛行機がキャンセルされてしまい帰れなかったのです。

 日本で4年、学生生活をして久しぶりの家族に会える機会が伸びてしまったので気の毒でした。でも明るい娘さんでめげないところが良かった。それでもコロナ騒ぎで中国に帰って2週間は家に帰れずホテル住まいだという。

 そのホテル代も1泊5千円かかるのだそうです。自費でまかなわなくてはならないようで大変な負担です。我が家はマスクなしで過ごしていたのですが、彼女から「中国製のマスクですがお使い下さい」とマスクをいただいてしまいました。

 入れ替わるように今度は日本の大学院生がウーフに来ました。小田原の方から来たのですが、外大でドイツ語やフランス語を勉強していたというのです。「何故ウーフしたかったの?」と聞いたら、「農業を全く知らないので知っておく必要があると思って!」という。

 これまでも大学生が数多く来ましたが、農業を知っておきたいという念いがあるようです。命の原点ですから「来る者は拒まず~」で受け入れてきました。

 政治の世界や国家間ではいざこざを耳にしますが、一人一人はどこの国がいいとか悪いとかはありません。皆、人の話を良く聞き、語り学ぼうとしています。

 これまで20数カ国からウーフやホームステイに来ましたが、むしろこちらが学ぶこと多しです。これもご縁です。農場のお客さんもご縁で結ばれています。

                     おかげさま農場・高柳功