自然界はいつも通り

(産地の声)vol.1439                     2020.4.8

 不謹慎な話かも知れません。人間の世界ではコロナウイルス騒動で毎日明け暮れていますが、自然の世界では桜が満開、菜の花も満開です。太陽に照らされた白やピンク色の花には癒やされます。青空と花の取り合わせはとても美しい。

 

 その満開の桜の下で種まきに集まった知り合いの皆さんと食事会をしてしまいました。2回目の種まきですが、機械で種まきをする都合上、7.8人はいないと間に合わないのです。知り合いやら親戚の応援で10人ほどが集まり、話に花を咲かせてしまったのです。一方、先月27日に播いた種籾が一斉に芽を出し順調に生育しています。保温していたフィルムをはがし3日になりますが、既に2.3センチくらいに葉が伸びて緑の絨毯になりつつあります。育苗ハウスには2月に播いたトマト、ナスの苗が所狭しと並び、これも順調に生育しています。

 私達農家は、いったん種をまいたら生育する野菜や稲の生育に合わせて仕事をしなければなりません。人間の都合というわけにはいかないのです。育っているものの都合に間に合わせなければならないのです。

 ということで、田んぼの方も畦塗りや施肥の散布、そして耕耘と忙しい日々を送っています。私の場合50枚の田んぼがありそれぞれの田んぼの水対策や、排水対策なども完備する必要があります。農道や排水路の整備もあります。

 気温が高くなり植え付けたジャガイモなども芽が出始めました。マルチングしたポリビニールに穴を開け芽を出してやると、芯がぴんと立って太陽が当たって嬉しそう?です。芽吹いた命は都会のコロナ騒ぎなどよそのことのようにたくましく生命活動を続けています。

 東北大震災、原発事故の時もそうでしたが、社会の進歩と言うけれど本当に進歩しているのだろうか、と思います。いったんことが起こったらコンビニやスーパーから一斉に食料が消え失せて、たなが空っぽになってしまう現象です。

 食べ物だけでなく、今度はマスクが足りないと毎日報道されています。世界がどうなろうと生き抜く備えというか、準備がないようです。自然の営みの中に生きていると人間という生き物のもろさを感じます。

 グローバル化というもろさでもあると思います。自助自立の思想があっても良いと思うのです。今後地球は、さらなる地震や火山、気象変動の時代に入っているというのに、、、、、と思うのは考えすぎでしょうか。

                       おかげさま農場・高柳功