環境で得られるものを

(産地の声)vol.1427                    2020.1.15

 大根や人参そして当地の代表的産物であるサツマイモなどは根菜類ですが、これが私達人間の食としては体を温め寒い冬を乗り切る力となります。もちろん調理をしての温野菜で食べる事が必要ですが・・・・。

 

 大阪から来られた客人によく煮込んだ大根を食べてもらったのですが、美味しい美味しいと喜ばれました。

 我が家は、ベジタリアン的食事で、ほぼ八割が野菜です。大根や人参そしてゴボウ、葉物はホウレン草、小松菜などそれに少しの小魚や切り身がある程度なのです。

 それにご飯と味噌汁、味噌汁は野菜具だくさんです。1週間滞在でしたが毎食野菜ずくめで物足りなく感じたのかも知れませんが、伺ったら「美味しかったですよ」と言ってくれました。(多少遠慮含みかも知れませんが)

 生態学者の西丸震哉さんは原始的人間になろうとしてきたといいます。既に亡くなってしまいましたが、私としては胸落ちする事を言ってくれます。

 現代はいろいろな欧米ばやりの食べ物が、食べ方がはやっているけど真似しない方がいい。欧米は欧米なりの環境に適合して命をつないできた。東南アジアは東南アジアの環境で得られるものを食べて命をつないできた。たかが数十年で我々の体質は変えることができない。

 また、人間は1万年前とほとんど変わっていない。生物的機能、能力が変わっていないのに食べ物や生存環境が変化すると言うことは異変が起きても当たり前だ。それに加えて農薬や食品添加物と言う、かって地球上に存在しなかった物質を作り出して食べていることは不自然きわまりない・・・・・。

 現代的考え方からすると異様な論に聞こえるかも知れませんが、私には正論と思えてしまうのです。私の方が異常なのかも知れませんが。

 そんな話を大阪に人に話したのですが、異論は出ませんでした。これも遠慮から、言えなかったのかも知れません。

 ともあれご縁のある方には、健康で生きて行ってほしいと願っています。

                     おかげさま農場・高柳功