台風19号の襲来

(産地の声)vol.1416                    2019.10.16

 台風15号に続き、19号が関東を直撃しました。再びの来襲かと気をもみましたが、この千葉県はいくらかそれてくれたようです。台風に備え、ハウスを持っている農家はビニールをはがしたり、切ったりして本体(骨材)を守ろうと暴風の影響をいくらかでも和らげる工夫をして対策をした農家が多かったのです。

 

 前日の朝に仲間からは「何だ!まだビニールはがさないのか。俺たちのムラはみんな屋根を取ってしまったぞ」と言われたのですが、迷った結果、屋根ビニールは取らず、ハウスの裾をいっぱい上げて風の抵抗をいくらかでも弱めようとしたのです。

 12日夜になり風はヒユウヒュウと強くなり、心配したのですが結果は、なんとか持ちこたえたのです。15号と違って雨が少なかったことと風が15号より弱かった感があります。

 千葉県以北はあちこちで河川決壊があり記録的降雨量となりましたが、ここ千葉県は雨が少なかったのが幸いしたようです。

 それにしても今回の台風は記録的台風でした。関東から東北までの豪雨はこれまで経験のないものでした。各地で堤防決壊が続き死者も出る大災害です。

 先週も書きましたが、グレタさんの呼びかけ-世界は温暖化にもっと危機感を持つべきだ-という運動は、私達一人一人が築かなければならない事だと思います。手をこまねいている場合ではないと思うのです。

 マスコミは、専門家と称する人達のコメントを求めていますが、早めの避難だとか、マップを作ることだとか、行政の対応とかの議論が盛んですが、そもそも太平洋の海水温が30度を超す日が何日も続くような異常現象に対して、何故そうなってしまったのか、そうならないように何ができるのか、根本的な議論が抜けているように思えてなりません。

 今週からほうれん草、小松菜が収穫できるようになりました。台風15号のあとに播いたものです。19号の影響が心配されましたがなんとか収穫へとなりました。

 明日17日は神事の日です。神嘗祭とも言われるようですが、秋の恵みに感謝し、麹を作り甘酒にして神様にお供えします。私達の命に恵みを与えてくれる天地自然、それを神様として崇めてきた伝統的行事の日です。

                    おかげさま農場・高柳功