復旧はこれからです

(産地の声)vol.1414                    2019.10.2

 ようやく千葉県も電力が回復しとりあえず一段落?です。ですが台風による被災の復旧にはまだまだの状態です。元の状態に戻るには1年くらいかかるかも知れません。

 

 今回の台風15号に出会うまで、西日本の風水害がたいへんだと話していましたが、「今度は千葉県の番がきてしまったな」「もう日本中がいつ何があってもおかしくない時代になったようだな」「地球温暖化の影響はもっと違った形で激しくなるのかも知れない」などと話しています。

 地球温暖化と言えば、スエーデンの少女・グレタさんの行動に世界中の若者が参加しています。成田でもやろうと言うことで私の娘も駅前でビラ配りをしたらしい。

 グレタさんは16歳の高校生ですが訴えることがすごい。少し紹介します。「あなたたちは子供を愛してると言いながら、子供の未来を奪っているのです」また、気象変動対策について、「私達が失敗すれば人類の達成や進歩が水泡に帰す。今の政治の遺産は、人類史上の大失敗となり、彼ら(政治家)は最低の悪党として記憶される。彼らは(科学者らの)言うことを聞かず実行しないことを選んだのだから」そして、「政治家達は私達と話したがらない。結構です。私だって話したくない、その代わり彼らは(温暖化を警告する)科学者と話すべきです」「自分で直せないものを壊すな」「私達は世界を変えようとしているだけでなく、世界を救おうとしているのです!」「あなたたちは私達の未来を奪っている」とシンプルな言い方ですが、的を得ていることばです。

 話が飛びすぎました。世界的な動きもありますが、我々農の現場はリアルです。災害の片付けや修復をそのままにしつつ、ほうれん草や小松菜などの種まきが始まっています。いくらかでも冬野菜が例年通りに収穫できるようみんなできることを少しでも前に進むよう頑張っています。

 先週も書きましたが、大根や人参など台風で痛めつけられた野菜達は何処まで復旧するか、今後の天候、痛み具合によって予断を許しません。まだ芽が出たばかりのキャベツや白菜をまいた林は「もう全滅に近いな、あきらめるしかないな!」とさじを投げています。佐藤のキャベツは残っているらしいのですが。

 私もようやく稲刈りを終えてホッとしたところですが、まだ籾すりやコンバインの掃除整備、籾すりそしてその後の掃除整備などの仕事が続きます。

                     おかげさま農場・高柳功