寒さの夏

(産地の声)vol.1403                         2019.7.10

 天候不順で、夏野菜がとれません。成長がパタッと止まってしまった感じです。夏野菜は温度で成長しますので気温が低いと話になりません。もちろん日照不足もありますが。今日しばらくぶりに太陽がでましたが、覗いた程度で終わり。

 

 気温も20度前後ですからトラクターに乗っていると寒いくらいです。ついでの話をしますと、我が家のキュウリは枯れ上がってしまったようです。低温と日照不足がたたりもうお終いです。

 夏は体を冷やしてくれる野菜=果菜類がいいと言いますが、こうまで低温が続いてくるとあまりおすすめではないのかなあ、などと考え込んでしまいます。

 自分はそう思いながらも毎日自作のミニトマトを食べていますが、美味しいですよ。虫に食われ穴だらけのキャベツとトマトをあえてサラダにしたりして食べるのもなかなかのものです。

 とっておきのこれも自作のエゴマ油などをドレッシングにしたりするのもこれまた味わいがあります。必須脂肪酸オメガ3が含まれているる油ですから体にいいからと娘が栽培し、自家の搾油機で絞ったものです。

 ひまわり油もドレッシングに合います。軽い感じで美味しいですよ。当地ではひまわりプロジェクトといって有機農家が自家用につくり、まとめてNPO法人の搾油所で絞ってもらっています。誰でも作れますので希望するかたはお声がけください。少量でもできます。種はおわけしますので、、、。

 ホンモノを食べ続けていたいというモットーですので、輸入品ではなく自作なら間違いありません。ゴマもセサミンがいいなどとサプリメントの宣伝が賑やかですが、日本の自給率は0.1%以下と聞きます。と言うことはほとんどが輸入品と言うことになります。

 私は日本人だから日本で穫れたものを食べたい=身土不二を旨としていますから、自分で作ったゴマを食べています。今年は、食と命の教室で参加者と金ゴマの種まきをしたのですが、草に負けて希望の灯が消えそうです。

 ゴマの原産地は中近東の半砂漠地帯です。ですからここのところの気候は全く相反する天候ですので、ますます収穫不能の状態へと進んでいます!。

 ひまわりは半作以上なので、何とか収穫、搾油できそうです。

 宮沢賢治の詞を思い出します。~寒さの夏はおろおろ歩き~と言う節です。早く夏らしくなってほしいです。

                  おかげさま農場・高柳功