田植えが終わりました

(産地の声)vol.1395                        2019.5.22

 ようやく田植えが終わりました。最終田植えは19日でしたが、昨年は14日でしたから5日遅れたことになります。

 

 今年は田植え時に雨が少なく、水を確保することが必要だったのですが、トラブル続きで、またもやポンプの故障が相次ぎ、田んぼの水くみで2台も入れ替えしなければならなかった。その間は水が汲めなかったので代掻きもできず手間取ったのでした!

 田んぼに水が無ければ話になりません。当たり前なのですが、水田と言うからには水が無ければどうにもなりません。そんな田んぼが多いというのも私の管理する農地の特徴かも知れません。

 冬の井戸ポンプのタンク爆裂のことも思い起こすと今年は水難続きの年のようです。次いで、共同で使っているポンプも故障し、修理することになって私の災難が地域の仲間まで伝播してしまったようで、申し訳ない気がします。

 ともあれ田植えが終わって一段落です。そして昨日の雨で田んぼは恵みの雨でした。ちょっと風が強かったですが、乾ききっていた畑にも恵みの雨でした。

 田植えが終わったその日、連れ合いがキュウリの初ものを採ってきました。今年は植え付けが遅れたので6月になるかと思っていましたが、以外と進んだようです。(ピーマンやトマト、なすなども早くできるといいのですが、、、。)

 ですが、ちょっと曲がりが多い。曲がりと言えば、タイの農民のことを思い出します。今から30年以上前のことですが栃木にあるアジア学院というアジアやアフリカの農民を招き、有機農業の研修するところがあります。

 そこで研修をしていた青年がきて「日本のキュウリはキュウリではない」と言う。何のことを言っているかよく分からなかったのですが、よく聞いてみると「日本のスーパーに並んでいるキュウリはみんな真っ直ぐだ。真っ直ぐだけというのはおかしい!本来キュウリは真っ直ぐもあるけど曲がるのも自然でだ」というのです。私は「その通りだ。お国ではそのままの考えでやった方がいい。日本のまねはしない方がいいと思うよ」と答えておきました。曲がろうが真っ直ぐであろうが食べては全く同じものなのですから。

 自然は多様性で大きいのもあれば小さいのもある。形も一様ということはないのが自然の姿です。と言うことで、今回の野菜セットには初もののキュウリを入れました。ご笑味ください。

                  おかげさま農場・高柳功