日本の在来種

(産地の声)vol.1391                        2019.4.17

 50枚の田んぼの耕耘が終わりに近づき、いよいよ代掻きです。終えて田んぼの水回りをしました。そしたら、ムラの田んぼの半分以上が水をたたえています。早いところでは、代掻きどころか田植えが始まっています。

 我が家も代掻きに取りかかりたいのですが、育苗ハウスの中のトマトやキュウリも植えなければなりません。連れ合いと娘は、キュウリの定植です。

 

 トラクターとで耕耘中、「修理中のユンボが終わったから取りに来てほしい」と電話があったので、お昼食べて「さあ行こう!」とトラックに乗ってエンジンをかけようとしたら、バッテリーが不具合でかかりません。充電器をつなぎ、しばらく充電してなんとか取りに行けましたが、時間ロスです。忙しいときほどアクシデントがあるものです!

 今月の教室は、種の話をしましたが、百年単位千年単位で考えると、今現在の日本人の食べているものはそのほとんどが日本のものではありません。

 近いところでは、いわゆる横文字の野菜類はそのほとんどがここ数十年位のものです。ブロッコリー、レタス、ハーブ類など戦争後の野菜です。トマトも案外新しくて一般化したのは百年たっていません。私の父が語るところによれば、「最初に入ってきたときは、赤なすと呼んで、『そんなもの食べられるか』などと言ったものだ」と話していたのですから。お米=稲もおよそ三千年前に日本に入ってきました。以来、歴史家はその後以降を弥生時代と呼んで、時代区分をしてきました。最も種の問題だけでなく農耕の始まり、と言う意味合いの方が大きいのかも知れません。狩猟採取の時代から農耕文化の始まりと位置づけているのでしょう。以来、休むことなく三千年作り続けてきたのですから、種を守り作り続けてきたともいえます。古事記にあるように、大国主命が稲の実る国=瑞穂の国としていかにその存在が大きかったか、と思います。

 タンパク質を、大豆を初めとする豆類から取り入れててきたことも注目に値します。私の作る大豆は小糸在来と呼ぶ県内の在来種です。山形の方にだだちゃ豆というのがありますが、これも山形ならではの在来種です。

 気候風土に根ざした種が危機に瀕しています。自給率が5%で、今の日本人の食べている大豆は輸入ものがほとんどで、遺伝子組み換え、残留農薬入りの大豆を当たり前に食べていますが、それでいいんでしょうかねえ。

                       おかげさま農場・高柳功